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第七十五話~…………早いような気がする。~
「優衣ー、起きろー。」
「…………ん。…………兄さん?」
「朝飯だってよ。」
「…………はーい。」
…………今何時だろ?
僕は辺りを見回して、見つけた時計を見た。
…………6時半…………早いような気がする。
「優香ー、起きろー。」
僕がそんなことを考えていると、兄さんは優香を起こそうとしていた。
朝御飯を食べ終わり、僕たちは話ながらコーヒーを飲んでいた。
「今日はどこかに出かけない?」
不意に美優さんが言った。
「…………買い物にいきたいの?」
「…………最近は一人だったからどこもいかなかったし…………久しぶりにいきたいなー、と思って…………
ダメかな?」
「私は別にいいけど…………みんなは?」
「私たちは大丈夫ですよ。」
静香さんの問いに、咲ちゃんはすぐ答えた。
「じゃあ、私たちもいきますっ!!」
それに続くように、優香も返事をした。
僕も暇だしちょうどいいんだけどね。
僕たちは買い物にいくことになった。