第七十三話~遺伝…………~
「遺伝…………これから先も2つの家系でこんなことが起こるかもしれないのか?」
「兄さん、さっきから何言ってるの?」
「ん?いや、これは遺伝だから、これから先にもあるかもしれないなぁ、と思ってな。」
…………兄さん、未来のこと考えてたんだ。
今の僕じゃそこまで考えが及ばないよ。
「…………ねぇ、みんな今日は晩御飯食べていかない?」
「いいねぇ、それ。」
「…………でも、手間が増えるんじゃ…………。」
「気にしないで。一人で食べるより、みんなで食べたいし。」
「…………じゃあ、親に電話してきます。」
僕はそう言ってみんなから少し離れた。
「ご馳走様でしたぁ。」
そう言って僕は手を合わせた。
やっぱり、みんなで食べるお鍋は美味しかったよ。
「じゃあ、お風呂入ってきて。服ならあると思うから。」
「はい。」
…………実は今日はこのまま泊まることになっていた。
美優さんならそういう、と言っていた母さんの予想が当たったのだ。
何でも母さんも美優さんのことは知っていて、よく話したりもしたそうだ。
僕はそんなことを考えながら、お風呂場へと向かった。
更新遅くてすいません。
やっと、テストが終わりました!!
明日も更新できればするつもりです!