第七十二話~それはこっちも同じだけどね。~
「不知火って、名字と美優って、名前だったからまさかとは思ってたけど…………。」
「…………それより、今日はどんな用? 多分、そっちの子の事だとは思うけど。」
「そうだよ…………男の時の名前は?」
「修司ですけど…………。」
その言葉を聞いて美優さんは、しばらくの間唖然としていた。
「……………………まさか、またこんなことが起こるなんてね。」
「それはこっちも同じだけどね。」
そう言って、静香さんは僕の頭に手をのせた。
「同じ世代で起こるってことは、何かあるのかもしれないね…………。」
「…………あんたはそんなこと考えるような柄じゃないでしょ。」
「まあね。」
そう言って、美優さんはニッ
と笑った。…………ダメだ、二人の会話にはいれない。
「美優さんは、髪は本当は何色なんですか?」
兄さんが美優さんに聞いた。
「…………そういえば、あなた達は?」
「俺は、静香さんの甥の桐崎勇樹で、こっちは妹の優香と優衣です。」
「そうなの…………3人とも宜しくね。」
「あっこちらこそ宜しくお願いします。」
「…………あと髪の色は…………今はなんて名前なの?」
美優さんは唯ちゃんに名前を聞いた。
男の時の名前しか出してないからだと思う。
「唯です。」
「じゃあ、唯と同じ色だよ。」
「やっぱり同じなんですか…………これは遺伝なのか?」
美優さんから髪の色を聞いた兄さんは独り言をいっていた。
昨日更新できなくてすみません。
忙しくてできなかったです。