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今日から僕は僕じゃない  作者: 氷瀬 豊
第一章~今日から僕は僕じゃない~
7/100

第七話~一緒にお風呂に入ろう!~

更新ペースはまだ考えちゅうです。

あのあと僕は、優衣、と書いた紙をもって、優香の部屋に向かった。

今日からは優香と寝ることになったのだ。


「これで優衣、か…………気に入ったよ。僕は今日から優衣だね」


「そうだね…………じゃあ、ユー君のことなんて呼べばいいのかな?」


優香が首を傾けて、言ってきた。

そういえば、優香は昔から僕のこと『ユー君』って呼んでるからね。


「お姉ちゃん、って呼ぶのは、あんまり気が進まないし…………」


優香が困ったような顔をしていった。

…………僕もそれは嫌かも。

一応、僕が先に生まれたらしいんだけど、僕は優香を妹と思ったことはない。

勿論、優香も僕を兄……もとい姉と思ったことはない…………と思う。


「…………優衣ちゃん?優衣さん?優衣様?……どれも違うような気がする…………」


最後の言葉が気になるけど。


「…………とりあえず、今は優衣って呼んでくれればいいよ」


「分かった。でも、思いついたら後で言うからね!」


「うん」


僕は優香から優衣と呼ばれることになった。


「じゃあ、優衣」


「何、優香?」


「お風呂一緒に入ろう♪」


…………はい?


「なに言ってるの?」


「え?ダメなの?」


上目遣いでこちらを見てくる。

僕はそれくらいのことで言うことを聞くような、おと…………女じゃないんだよ!













「結局僕は…………」


優香とお風呂に入っていました。

…………さっき僕が心の中でいったことはなんだったんだ。


「優衣ちゃん、背中流しっ子しよっ!!」


そう言って、恵みは湯船から立ち上がった。

…………どっちもタオル巻いてるからね!

流石に、優香の裸をみる勇気はないよ。

優香は良いらしいけど、自分の体でさえ、みるのは避けてるからね。


「…………それはいいけど…………優衣ちゃんって呼ぶんだね」


「うん。一番しっくりきたから」


優衣ちゃん、かぁ。

…………確かに一番いいかも。


「ほら、優衣ちゃんも早く出て」


「うん。ちょっと待ってね」


それから僕たちは背中を洗いあった。

…………優香は僕の背中どころか、全て洗ってくれたけど。








優香が体を洗っている間、僕は湯船に浸かっていた。


「それにしても、優衣ちゃんの肌すごいきれいだよね~」


「そうなのかな?」


「スタイルもいいし…………胸もあるよね」


そこだけ、声をおとして優香はいった。

そんなにあるのかな?

後で見てみよう。

…………決してやましい気持ちで見るんじゃないからね!

確認だよ、確認。

自分の体のことだし。










「……優衣ちゃん、私もう髪の毛洗ったから次は優衣ちゃんの番だよ」


「うん…………優香、洗うの手伝ってくれない?」


この長い髪の毛を一人で洗うのは、大変だろうし。


「大丈夫、最初からそのつもりだったから。私が隅から隅まで洗ってあげるから」


「ありがとう♪」


僕の髪の毛を、優香は宣言通り隅から隅まで洗ってくれたので、僕たちはお風呂を出た。







勿論、一人ずつ出たからね!






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