表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日から僕は僕じゃない  作者: 氷瀬 豊
第一章~今日から僕は僕じゃない~
66/100

第六十六話~…………紹介もなにもしてなかった。~


「それなら、口調をもうちょい直した方がいいんじゃないか?」


兄さんは唯さんに提案した。


「…………そういえば、あんたいったい誰なんだ?あとそっちの子も。」


…………紹介もなにもしてなかった。


「俺は桐崎勇樹で、こっちは桐崎優香。優衣と優香は双子。あと、俺はこいつらより2つ上。」


「…………優衣の兄さんと、優衣の…………姉?妹?」


「妹だよ。」


「宜しくね、唯ちゃんっ!!」


「うん、よろしく。」


兄さんたちの紹介が終わったところで僕は全く別の話をし始めた。

大事なことだけどね。


「唯さん。」


「唯でいいよ。」


「…………それじゃあ、唯ちゃん。」


「…………まぁ、それでもいいか。」


「この事は他の人には言う?」


「…………言わない。」


「…………クラスメートで、信用できる人たちがいるんだけど…………それでも嫌かな?」


僕がそう言うと、唯ちゃんは少し首を捻った。

…………そして、数秒後。


「…………その人たちは、優衣の事を知ってる?」


「うん。みんな知ってるよ…………昔からの友達で、信用できる人たちだから。」


「…………それじゃあ、その人たちには言う。」


唯ちゃんはそう言ってから立ち上がった。


「学校の用意してくるよ。」


唯ちゃんがそう言ったので、僕は時計を見た。


「…………僕たちもそろそろ帰らないと。」


「そうだな…………それより唯、口調直しとけよ。」


「はーい。」


兄さんは唯ちゃんに言った。


「唯ちゃん、明日は初登校だし、一緒にいかない?」


「…………俺…………私はそれでいいよ。咲は?」


「一緒に行くよ。姉さんだけじゃ頼りないし。」


「…………何時にいけばいい?」


「うーん…………八時前くらいかな。」


「分かった。それじゃあ、また明日。」


「「「お邪魔しましたー。」」」


僕たちは不知火さんの家を出た。






明日は不知火姉妹と一緒に登校することになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ