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今日から僕は僕じゃない  作者: 氷瀬 豊
第一章~今日から僕は僕じゃない~
65/100

第六十五話~はい、本当です。~

あれから僕たちはリビングに移って、唯さんはしばらくしてから泣き止んだ。


「ごめん、急に泣いたりして。」


「い、いえ僕こそ、なにも考えずに変なこといっちゃって…………。」


「いいよ別に。いずれは受け入れなきゃならない事実なんだし。」


やはり唯さんももとは男だったらしい。


「唯さん、ひとつ言ってもいいですか?」


「何?」


「実はですね…………僕も少し前まで男だったんです。」


「…………えっ?ほんとに?」


「はい、本当です。」


僕がそう言うと唯さんは少し不思議そうに問いかけてきた。


「優衣は、女になってショックで泣いたりした?」


「…………泣いてませんね。むしろ受け入れてます。」


もとに戻れるなら戻りたいとは思う。

でも今は日々を楽しめばいい。

その過程でヒントを見つけていけばいいと思う。


「優衣は強いんだね…………俺決めた。明日から学校に行く。俺も受け入れる。」


そう言って唯さんは決意を固めた。

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