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第五十五話~誘拐されてないよね?~
「お兄ちゃんがいないなんて…………お昼御飯が食べられないよ~。」
「…………。」
兄さんはお昼御飯を作るために生きてるんじゃないと思うんだけど。
それに、自分で作ればいいだけだし。
「そうだ!!由紀ちゃんを呼ぼう!!」
「優香、それじゃあ由紀にめいわ…………く。」
僕がいい終えるより先に、優香は出ていった。
帰ってこない。
一時間くらいたつんだけど、優香が帰ってこない。
…………誘拐されてないよね?
…………心配だから見に行こうかな。
僕が立ち上がると、誰かがドアを開けた。
「たっだいまー!!」
「お邪魔しまーす。」
優香と由紀の声がした。
本当につれてきたんだ。
「お昼御飯買ってきたよー。」
「…………だからこんなに遅かったんだ。」
…………由紀は何でつれてこられたんだろうか?
僕には分からなかった。
文少量は基本的にはこれぐらいですね。
長いときは少し長いですけど。