第四十八話~優香が早起きなんて珍しい…………。~
あれから僕達は部屋に戻って、時間が来ると直ぐ寝た。
そして今は朝八時。
優香はいない。
「優香が早起きなんて珍しい…………。」
そう思って回りを見渡すと、壁とベッドの間になにか挟まっているのが見えた。
……………………優香?
起きてるのかな?
とりあえず僕は写真を撮って、優香の方を軽く叩いた。
「優香ー、起きてー。」
「…………はーい、ってなに!? ここはどこ!?」
優香は少しもがき始めたので、僕は優香を引っ張っり上げた。
「あれは一体…………。」
「優香、なんであんなところで寝てたの?」
「…………多分落ちたんだと思う。」
成る程。
それにしてもあの狭い隙間にはいるなんてね。
「優衣ちゃん、下に降りる?」
「うん。」
僕達は部屋を出た。
リビングに入ると兄さんがニュースを見ていた。
「二人ともおはよう。」
「おはよう、お兄ちゃんっ!!」
「兄さん、おはよう…………静香さんは?」
「朝早くに帰ったよ。」
「えぇーっ!!」
優香は大声を出した。
まぁ、いつものことだね。
いつも突然帰るのが、静香さんだ。
母さんが仕事にいく前に送ってもらう。
僕たちになにも言わず。
「俺今から出掛けるけど、朝飯ならトーストあると思うし、昼飯は何か買ってくるからな。」
「「いってらっしゃーい。」」
兄さんは出掛けた。
すいません。眠いから短いです。