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今日から僕は僕じゃない  作者: 氷瀬 豊
第一章~今日から僕は僕じゃない~
4/100

第四話~第二の人生と思え…………ない~

優香が泣き止んでからは、二人で話をしていた。


「ユー君」


「何?」


「……どうして、金髪なの?」


そう言われればそうだ。


「それに、今のユー君って見た目は殆ど外人さんだよ?目の形は日本人っぽいけど……」


兄さんにもそんなこと言われたっけ。

まあ、見た目は特に気にしてないからいいや。

それより、優香ももう気絶はしないようだし。

心配なので、一応優香見てみると、僕の方を向いて目を輝かせている。

どうしんたんだろう?


「優香、目が輝いてるよ?」


「だって………」


優香がそういいながら、


「ユー君が可愛いから!!」


僕に抱きついてきた。

……可愛いと言われてもあまりぴんとこないのは、もとが男だからかな。

それとも、僕が元々こういう性格なのか…………


「どうしたの、ユー君?」


「ん?…………ちょっと考え事してだけ…………そろそろ離れてくれないかな?」


「あっ、ごめんなさい、あまりの愛らしさに我を忘れて…………」


顔を赤らめながら、恥ずかしそうに優香は言った。

…………愛らしいって、僕はハムスターのような小動物じゃないんだよ!

…………でもハムスターって可愛いよね♪


「そういえば、お兄ちゃんは?」


「兄さんなら、図書館に行ったよ」


「なんで?」


「僕が男に戻れないか、調べるって言ってた」


「そんなことわかるの!」


「…………いや、多分分からないと思う」


だってこんな話聞いたことないし。

まぁ、過去に事例があるなら別だけど。


それからは、兄さんの帰りをずっと待っていた。












あれから一時間たった。


「ただいまー」


兄さんが帰って来た。

さて、収穫はあったのかな~♪


「お帰り兄さん、どうだった?なにか分かった?」


「嘘かもしれないが…………ひとつだけな」


やった!!

希望が見えてきた!!


「勇翔落ち着いて聞けよ」


「う、うん……」


僕はそう思っていた。

でも、いいことが分かったような感じではない。


「お前は…………もとに戻れない、かもしれない」


「えっ…………どう言うこと?」


もとに戻れない?

…………考え方によっては、それはそれで悪くはないかも。

例えば、第二の人生と思え…………ないか。

でも、兄さんどうしてそんなことが分かったんだろう?


「実はな、そういう本があるのは空想上の物ではないかと思って探してたら、一冊出てきたんだ。で、中身をみたんだけど、その作者も今のお前と同じ状況になってるらしくて、一生戻れないことが分かってるらしい…………嘘の可能性は高いけどな」


「じゃあ、その作者に聞いてみれば?」


「それがな…………この本色んな話が書いてあって、この本自体の制作者だけは調べたんだが、亡くなってるみたいで、それぞれの話の作者の名前は書いてない…………それに、その話の作者ももう亡くなってる可能性が高い…………」


「…………そうなんだ。それじゃあ仕方ないね」


「ごめんな、力になれなくて…………」


兄さんは俯いてしまった。


「兄さんは十分頑張ってくれたよ。それに、僕がもしこのまま女として一生を終えても、楽しければそれはそれでいいと思う。だから、顔をあげて」


僕がそういうと、兄さんは顔をあげてくれた。



「……ありがとう、勇翔」


兄さんが珍しく微笑みながら僕にそう言った。


更新遅れてすいません。

何故か、スマホがインターネットに繋げなくなってしまいました…………

明日も更新あるかもです!

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