第三十九話~結果オーライ、かな?~
僕達はあのあとすぐに寝た。
で、僕が起きたのは6時。
寝ようと思っても寝られない。
兄さんはまだ寝てるけど、僕は寝られない。
とりあえず、母さんたちが起きてるか見に行こう。
僕は音をできるだけたてずに、部屋を出た。
リビングに入ると、食器を洗っている母さんと目があった。
「おはよう、母さん。」
「おはよう、優衣。」
そういった後で僕は辺りを見回す。
父さんはいない。
仕事にいったのだろう。
「優衣、私もうすぐ出掛けなくちゃいけないから、朝御飯作れないの。だから、勇樹か静香が起きたら作ってもらってね。」
「うん、わかったよ…………帰りは遅くなるの?」
「うーん…………いつもと同じくらいかな?…………あっ、そろそろ時間だからいかなきゃ!!
「いってらっしゃーい」
「行ってきまーす!!」
母さんは出ていった。
…………テレビでも見ようかな。
僕はテレビをつけてから、ソファーに座ってみているとそのまま寝てしまった。
「優衣ー、起きろー。」
「…………兄さん?どうしたの?」
「もう夜だぞ?」
「えっ!?」
僕は窓の外を見る。
…………全然明るいんですけど。
「嘘だよ嘘。今は8時だよ…………それよりお前なんでこんなとこで寝てんだ?」
「朝早くに起きてテレビ見てたら、そのまま寝ちゃって…………。」
「やっぱりな。まぁテレビついてたから、だいたい予想はついてたけどな。」
予想はついてたって、それなら聞く必要がないような気がする。
別にいいんだけどね。
「それより、朝飯食うか?」
「食べる。優香たち起こしてくるよ。」
「おう。」
僕は優香の部屋に向かった。
「優香、起きてる?」
そう言って僕が部屋にはいると、静香さんが着替えていた。
「ご、ご免なさいっ!!」
急いでドアを閉める。
落ち着け、落ち着くんだ。
僕は今何を見たかを忘れるんだ!!
…………肌綺麗だったなぁ~…………って、違ーうっ!!
忘れるんだ、僕。
…………そうだ、冷静に対応しよう。
「どうしたの、優衣?」
「…………静香さん、服を着てください。」
「別にいいじゃん、裸じゃあるまいし。」
「ダメです。着てください。お願いします。」
「わかったよぅ。」
そう言って静香さんは渋々服を着た。
それにしても、
「綺麗な肌だったなぁ…………あっ。」
つい声に出してしまった!?
き、聞こえてないよね?
「綺麗な肌かぁ…………ありがと優衣♪」
「…………いえいえ」
聞かれてたけど、結果オーライ、かな?
ちょっと区切りが悪いですね。
すいません。