第二十九話~カレーを作ろう!~
「優香、今日はなにか約束とかは?」
「いつも通りないよ」
「じゃあさ、お昼ご飯なにか作ってみない?」
「…………それは料理するということですか?」
「うん、もしかしたら、少しましになってるかもしれないし」
「……わかった。カレーを作ろう!」
カレー…………以前作ったのは、三ヶ月ほど前。
見た目も味もまあまあだった。
ちょっと野菜が大きすぎて、食べずらかったけど。
…………でも今は女の子になった。
少し位変わってるかもしれない。
感覚とかが変わってると、大きさも変わるはず!
僕はそう思った。
「お昼と夜の分作ろう。そしたら、お母さんも少しは休めるしねっ」
「うんっ!!」
「じゃあ早速、材料があるか確認しようっ!!」
僕達はカレーを作り始めた。
あれから二時間。
カレーは無事完成し、早速お昼御飯にカレーを食べようとしていた。
「「いただきまーす…………」」
…………!
「「食べやすい!」」
野菜の大きさは丁度良い。
味はあまり変わってないけど、十分美味しい。
これなら晩御飯で出しても、なにも言われないだろう。
「ただいまー」
僕たちが後片付けをしていると、兄さんが帰ってきた。
なぜか眼鏡をかけている。
…………超似合ってるんですけど。
「兄さん、その眼鏡は?」
「あぁ…………はずすの忘れてた。図書館で本読むときとかは、これかけた方が良いからな」
そう言って眼鏡をはずす。
兄さんって視力悪かったんだ。
まぁ、そこまで悪くなさそうだからいいや。
基本的にはかけてないし。
「腹減ったな…………」
兄さんはボソッと呟いた。
「兄さん、カレーならあるけど…………食べる?」
「あぁ」
「一応、晩御飯もカレーだけど……」
「別に良いよ…………お前らが作ったんだろ?」
「「うんっ!」」
「じゃあ、ちゃんとできてるか見てやらないとな」
兄さんは、意地悪そうな顔でそういった。
何かいとこでもカレーネタやったんですけど、別にカレーに執着してる訳じゃないですよー
なぜか頭に浮かぶのは安定のカレーと言うだけです!