第十四話~おはよぅ…………~
「レッツゴー!!」
優香がそういうと車が動き始めた。
「由紀ちゃん、ビックリしたでしょ?」
「はい…………こんなことって前にもあったんですか?」
「ええ…………私の母と姉が、そうだったみたいなの」
「そうなんですか…………」
「まぁ、母も姉も幸せに暮らしてくれてるからいいんだけど…………由紀ちゃんはこれからも優衣のお友達でいてね?」
「勿論です!!」
二人の話が目的地につくまでずっと続いていた。
「優香着いたよー」
そう言って、横で寝ている優香を起こした。
「…………おはよぅ…………ここ……どこ?」
「近くのショッピングセンターだよ」
「あっ……そうだ。買い物に来たんだ」
優香は車から降りた。
なにもしてないのに寝れるなんて、さすがは優香だね。
そんなことを思いながら、僕も車を降りた。
「由紀ちゃんは何か欲しいものあるか?」
僕が降りると、先に降りていた兄さんと由紀が話していた。
「今は…………特にないです。勇樹先輩は何かありますか?」
「俺も特にないよ。金もないし」
そう言いながら兄さんたちは先にいってしまった。
…………あの二人以外とお似合いなのかな?
結構親しそうだしね。
僕は二人の背中を見ながらそう思った。
明日の更新は夕方以降になると思います。