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第十二話~由紀、分かるの?~
僕が言った通り優香は電話に出た。
「もしもし、由紀ちゃん?…………ユー君ならお風呂入ってるよ」
ナイス優香!
とりあえず僕はお風呂に入ってることになった。
「…………あっ、由紀ちゃん今日暇?…………じゃあさ、今から一緒に買い物行かない?…………うん分かった。それじゃあ後でね♪」
そう言って、優香は僕に電話を渡してきた。
今の話からすると、由紀はもうすぐ来るだろう。
なんせ家が……
「優香ー、由紀ちゃん来たよー」
真正面だから。
それにしても、なんでわざわざ電話するんだろう?
話が短いから別にいいんだけど。
「優香、おっはよーう…………って、勇翔はなんで女装してるの?」
「!?…………由紀、分かるの?」
「わかるも何も勇翔以外の何ものでもないでしょ?」
…………驚きもせず、まさかそんな答えが返ってくるなんて…………
僕は由紀を見て唖然としていた。
時間都合上(というより、眠気が……)一旦ここで切らせていただきます。