第十一話~ワンピース~
「優香……どうかな?」
「似合ってるよ♪」
優香は僕を見て言った。
今僕が着ているのは黒のワンピースだ。
それに対して、優香が着ているのは白のワンピース。
…………可愛い。
あまり私服の優香を見ないし、余計にそう思うのかも知れないけど。
そういえば、
「僕の服なら優香の服を借りればすむのに……なんで買い物に行くんだろう?」
「やっぱり、私の服が少ないからじゃないかな?」
「え?…………それなら、買わないわけにはいかないね…………どうせなら、優香が服選んで」
「……私が?」
「うん。僕はなんでも着るし、それなら優香が着たいと思う服を選べばいいと思うよ」
僕は優香にそういった。
…………お洒落にも気を付けるとかなんとか思ってたけど、まぁなんとかなるか。
優香に選んでもらった方がいいに決まってるしね。
「じゃあ、そろそろ下に降りよっか」
僕が部屋を出ようとしたときだった。
♪♪♪♪~
ケータイの着信音がなった。
相手の名前を見ると『由紀』 と、表示されている。
由紀とは、僕の友達で優香とも友達である、
『藤川 由紀』のことだ。
…………出てもいいのかな?
今の僕が出たら由紀も慌てるだろう。
それに、母さんにも止められている。
この事は隠しとかないといけない…………でもどうせばれるなら、今いっておいた方がいいかもしれない。
「優香…………電話に出て、ここに来るように由紀に言って。買い物今から一緒にいかないか誘えば来ると思うから」
この時間に由紀が電話してくるときは、大抵暇なときだけだし、ちょうどいい。
それに、僕は由紀を…………信じてるから。
更新遅れてすいませんm(__)m
明日は更新できるかわかりませんが、頑張ってみます!