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CANAAN ~創造主たちの約束の地~  作者: 冬華白輝
滅びる世界の章
45/49

サラの正体

またもや久々です・・・。

ようやく書きたい部分に到達しました。。。


「・・・うっそだろ」


 リキューラは低く呻く。


 神族の神官達に傅かれているサントゥーラを見ていて、今更ながら気付いてしまったのだ。―――神族の神殿が何をあがめているのか。


「“神族は創製神(そうせいしん)と直接交信が可能”っていうのは知ってるわよね、リキュ」


「・・・あ、ああ」


 呆然としたまま頷くリキューラに、サントゥーラは苦笑した。


「しっかり、リキュ」


「ま、待って・・・サラって、何者・・・ってか、サラより上の存在の俺の母親って・・・!!」


 すっかり頭を抱えてしまったリキューラにサントゥーラは苦笑する。


「大丈夫だよ、怖くないから。すぐに思い出すよ」


 サントゥーラの視点で言わせてもらえれば、神官達はリキューラにも傅いているのだ。その容姿は“あの人”と同じモノだから、見る人が見ればすぐにわかる。


 最もわかりやすい“自分の子どもであるという証”なのだ。


「い、いや・・・そういうことを聞きたいんじゃなくて・・・」


「だーいじょうぶ!任せてってば!」


「いやいやいや!任せてって、どう任せるんだよ!!」


「えー、ほら、転移の間から転移すれば、もう目的地だしぃ!」


「目的地って、“約束の地”だよな!!確実にそうだよな!!つか、サラって創製神の一族かよ!!!」


 リキューラのそのツッコミにサントゥーラは満足気に笑う。


 リキューラは“約束の地”の名前を無意識に口にした。“人間はもちろん、神族も知らない”はずなのに、彼は知っている。


「そーよ。私は創製神の3番目の子ども。創造主のサントゥーラ。既に1つの世界を創造しているわ。あ、でも私が(つく)られたのはリキュとほぼ同時期だからね!」


「あ、う、うん・・・」


 なぜか必死に言うサントゥーラに、リキューラは気圧されながらも頷く。


 別に歳を気にする必要はないと思ったが、そんなことを言えばサントゥーラの怒りを買うということは必至(ひっし)だっため、リキューラは口を閉ざした。


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