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じゃあ、一人で死のう。

ひとりこの部屋で死ねばいい。

一週間前からブログに死ぬカウントダウンの開始。



そして今日がやってきた。

明日で今年が終わる。

わたしも明日で終わり。

ベッドでぼーっと腕のリスカの数をかぞえてた。

たくさんあるなぁ。


パソコンを見ると相変わらずたくさんの書き込みがある。

書き込みもたくさんあるなぁ、傷とどっちの数が多いんだろー

って眺めてたとき…


1つの書き込みが目に飛び込んできた。

誰もいない部屋、日付が大晦日に変わったそのときに。



『山姥より』


二回目の書き込みだった。


やっと、あと一日だね。


こいつはわたしが死ぬことを喜んでるんだ。

嫌がらせなんかもう意味ないんだよ。

死ぬって決めたらもう怖いものないんだから。

無視しようと思った…けど、このままこいつの言いなりになって死にたくない。

これは自分の意志で死ぬんだ。

心が抵抗していた。わたしは山姥に初めて返事をした。


わたしは心身ともに傷だらけ。なのにまだわたしを傷つけたいの?



何度か自傷のことを話した。

みんなそんなことしてどうするの、やめなよ、と言ってきた。

で、写メを送ったら、きみかわいいね、会って話しようか。

そしてわたしは抱かれていく。


・・・でも、山姥は違った。


傷をつけるなら見えないとこなんて意味ないから、

見える場所につけるんだよ。

一人で死ねないならわたしが殺してあげようか。

若い女の生き血はうまいんだから。


こいつ狂ってる。

わたしは怒りと興奮を抑えられず

鏡の前で頬にカミソリを当てた。

刃に力を入れると、うっすらと血がにじみはじめた。


が、その顔を見て手が止まった。


怖かった。


刃や血でなくそのとき見えた自分の顔が。



山姥から三回目の書き込みがあった。


見えたでしょ。

あなたはいつもそんな顔をしてたんだよ。

見えないからってその腕にいくつもの傷をつけたんだ。



涙が溢れてきた。

悲しいから?

悔しいから?

それとも自分が情けないから?


わたしには何て返事したらいいのか、もうわからない。


そして、四回目の書き込みが届いた。


あなたは死ねない。かまってもらいたいだけなのよ、ね・・・ちせちゃん。


この人は、わたしの名前を知ってる、なんで?

わたしの知り合い?

過去に会っただれか?


頭が錯乱していく。

その中で出た台詞は…


あなたはだれ?

わたしが返信するとすぐに返事が来た。


今からここに来なさい。

山奥の公園を告げられた。

家からは車で30分くらいの場所だった。

小学生のころ、遠足で行った記憶があった。


山姥は最後にこう書いていた。


わたしがわからせてあげるから、と。


わたしには自分を殺せない。

だから、あなたが代わりにわたしを殺すつもり?


でも、たしかにわたしはこのまま明日になっても死んでないだろう。

わたしはわたしの約束をこのままでは果たせない。


わたしは返信した。


今から行きますから、わたしを殺してください。




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