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れなは手際よく料理の準備をしていく。

さすがは一人暮らし。

見た目と違って、家庭的ないい奥さんになれそう。

その横で澪も、しっかりと手伝う。


わたしは、雑用係。

お皿を並べたり、コップを出したり・・・

しながらも、れなの部屋をちらちらと観察。

きちんと整理されてるな。

家具とかもきっと高いんだろうなぁ。

でも、こんな大きな部屋にひとりって

寂しくないのかな・・・


などと思っていたら、ピンポーン。

インターホンにちせが映っている。


「あ、その横のボタンを押して」

れなが言う。


オートロック式の門なんだ、すごっ。


玄関を開けると、ちせが立っていた。


「遅れてごめんねっ」


わたしが、どうぞとちせを手招きする。


ちせは、部屋に入ると

「すごい家だねーー」

と、はしゃいだように言う。


料理をしていたれなが

その声に反応して、振り向く。


ちせは、はじめまして、とお辞儀。


すると、れなが言った。

「あなたが、ちせちゃんだったんだ」


みんな、ぽかん・・・


わたしと、澪とちせは1、2年のとき

同じクラスだったから顔見知りだ。


だけど、れなには、ちせと接点ないはずなんだけど。


「なんで、知ってるの?」

わたしは、興味を持って聞く。


「だって、あたしが狙ってた男を奪われたんだし!」


あ、たしかにちせの彼氏も学校じゃ人気者だったっけ。

にしても、ストレートな発言。


ちせは、困った様子。


「なーんて、あれは過去のあたし。今は、ぜんぜん興味ないから」

れなが笑顔でこたえる。


一瞬、しんとなった場がその笑顔で和んだ。


「にしても、いろいろ大変だったみたいだねー、噂でしか知らなかったけど」

そっか、やっぱりれなも知ってたんだ。


わたしも3年のときはクラスが変わったから、詳しくは知らない。

だけど、ちせはきっと大変だったはず。特に彼氏ができてからは。


でも、ちせは笑顔で、

「わたしも・・・あれは過去のわたしだから。同じだね。あ、ちせ、でいいよ」

とれなに答える。


澪がまとめるように話を進める。

「じゃ、準備もできたし・・・まずは、そのちせの話から聞かせてもらおうかなぁ」


「賛成ーー」

れなが手をあげる。


続いて、わたしも大きく手を上げた。


四人は、テーブルに座った。

目の前にはまるでレストランに出てくるような豪華な料理。

でも、その料理以上に、ちせの話にみんな興味を持っていた。


ちせが、「じゃあ・・・」と言って話し始めた。


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