表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/48

47

仕方なく自動販売機で飲み物を

買おうと近くの公園に寄ってみる。


まずはベンチに座って、はぁーって一休み。

そのとき突然、

「隣いいですか?」


声がする方へ視線を向ける。


「あっ」


そこには缶コーヒーを両手に持った男性。

コンビニの制服を着た彼が立っていた。


なんで缶コーヒーを2つ持っているんだろう?


「あ、いいですよ。あの・・・バイトは?」

と言って、わたしは少しスペースを空ける。


「今から休憩だったから。これ良かったらどうぞ」


彼は、缶コーヒーをわたしの前に差し出す。

わたしはそれを受け取る。ひんやりとして気持ちがよかった。

店に入ってうろうろしてただけで喉が渇いてたの通じたんなら……彼は超能力者?

な、わけないか。


「あ、ありがと。いただきます」


乾いていたのどが潤う。

朝に飲んだコーヒーより少し甘かった。

れなの家で飲んでたときの

みんなの笑顔が浮かんでくる。


お互い何もしゃべらず、ぼーっと空を眺めながらコーヒーを飲む。何も言葉を交わさなくてもなぜか緊張感はなかった。


コーヒーがわたしの心を落ち着かせてくれている。


彼が笑いながら言う。

「これで逃げられたの、二回目だね」


あ! ふと思い出す。

そういえば、あのときも何もいわないで逃げたんだった。


「あ、あのっ。この間は、何も言わずにどっか行っちゃってごめんなさいっ。」


勢いよく彼のほうへ頭を下げる。


「・・・とりあえず、頭あげて? この間のことは気にしてないよ」


わたしは、あわてて頭を上げた。

目の前にはわたしを見つめる彼の顔。

思わず…ドキッ。


「でも・・・よかったら答え聞かせて欲しいな」


わたしの目を見て彼は問う。

そらす事なんかできない。

コーヒーの効果が切れたのか・・・

緊張して顔が火照りはじめてるのがわかる。

ドキドキッ。


鼓動が加速し始める。

このままじゃ、また逃げ出してしまう。


そのとき、れなが言ったセリフが頭に響いた。


『言わずに後悔するなら、言って後悔する方がいいよ』


れな、そうだよね、うん、わかった・・・

と自分に言い聞かせた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ