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無事に?学校到着。



わーーーーー、すごっ!


みんな制服だらけだから

さっきまでより、ロボットの迫力満点。


その中にあたしも混ざっていく。

さて、これからどうなるんだ・・・

と思ってたら、学校生活は意外と違和感なし。


声でトモダチの区別は大体、つく。

つか、そもそも友達も少ないしね。

授業にも支障はない。

これも、ほとんど寝るだけだし。


問題は男だけ。


その男の顔が見えないいま、

学校の楽しみはゼロに等しい。


はぁ、ってため息ついたとき、

友達が廊下から大声で、

「カレが呼んでるよーーー」

だって。


廊下に出てみると、男子が数人。

体型も似てる。

ま、同世代だし当たり前か。


あたしはどれがカレかわからない。


「ねえ、どうしたの?」


声が聞こえるほうを向く。

こっちがカレか・・・・


他とそんな変わらないし。

わかるわけがない。

顔だけが頼りなのにさ。


「今日、一緒に帰らないかな?」


嬉しいお誘い、のはずなのに・・・


「は、はい、わかりました」


声はうわずってしまう。

ロボットに命令されてるみたいで、つい。


「もしかして、昨日のこと怒ってる?」


昨日のこと・・・・


あ、あの顔を近づけたことか。

魅力的って、言葉を使って

迫ったことよね。

「ううん、そんなことないから気にしないでね」

「ほんとに? 

気になって昨日、なかなか寝れなくてさ。

よかった、安心したよ」


と嬉しそうな声。


つか、謝ってるのも喜んでるのも

心、あんまこもってないんだけどねー。


なんか、あたし声に敏感になったんだろうか。

かわいた声に聞こえるんだよね、それ。


でも、周りからは見えない視線を感じる。

他の子たちにこのやり取りを見られてる。

やっぱり、二人はみんなの注目の存在、

そしてあたしはそのひとり。


ここはきっちり演じないとだめ。


とびっきりのニセ笑顔を

カレのほうに向け手を振りながら、


「じゃあ、帰りに正門前で待ってますねー」

と言い残して教室に戻った。


トモダチが言う。


「やっぱり、かっこいいよねー。

あの優しい笑顔にとろけそうー」


笑顔、そんなもの見えてないし。


あと、あの言葉ぜんぶがなんか、うそっぽい。


顔が見えないと人間不信になるのかよ。



でも前に、携帯が動かなくなって

コールセンターに電話したことあるけど。


言われたとおりして

直りましたって答えると、


「ほんとですか! よかったですねー」


って言われてあのときはちゃんと、

電話からでもその人の笑顔みたいなの

伝わった気がしたんだけどな。


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