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《れなの居場所》
あたしは、やっとゲットした!!!
学校で一番かっこいいって言われてる
誰もがうらやましがる彼氏を。
まぁ、必死で自分を磨いたからね。
元々、外見にはそこそこ自信あった。
だけど、付き合う相手はいつも
中の上か、上の下か中レベルまで。
あたしが求めていたのは、上の上。
学校で誰もが認めるあのひとだった。
どうしたらもっと、モテる女になるのか
髪形やメイクはもちろん仕草やしゃべり方、
歩き方も変えていった。
もちろん、カレ好みにね。
友達を使ってカレの情報、
ちゃんと仕入れたんだから。
派手な感じよりもおしとやかな
お嬢様って感じがいいらしい。
あたし中身は、気性かなり荒いんだけど。
中学のときはギャル、極めてたんだけどなぁ。
だから、おしとやかにするってかなり苦痛。
基本的には、すべてゆっくり目に。
歩くときも、話すときも・・・
笑うときには口に手を当てて、くすくす。
髪も黒に戻して、メイクもごく自然に。
そっか、こんなのがよかったんだ、
カレって・・・・・
カレに近づくため、その男友達に近づいて
ちゃんと接点も作った。
仕方なくそいつとも連絡先を交換したら・・・・
そいつ、しつこくメールや電話してきたけど。
あれは上の中レベルだから、もうクリア。
そんなメール放っておいて、
あたしはカレにまめにメールをし続けて・・・
ついに、その日が来た。
明日、会えませんか?
バレンタインデー前日にそう送ったら・・・
しばらくして、カレから運命のメールが届いた!
明日の放課後、屋上で待ってるから、って。
よっしゃー、もらった!
次の日。
一応、ドキドキしたふりして屋上にいったさ。
あ、人影が見える。
夕日に映るカレのシルエット。
かっこよかったーーーー。
カレが少しずつ歩いてくる。
はっきりと見えた、その整った顔が。
カレは長めの髪を軽く手でかきあげる。
鼻筋も通って、口元は若干薄め。
そして、きれいに整った二重の目元。
眉毛は細めできりっと上がり加減。
もう・・・・完璧!
あたしは、うつむきながらカレにチョコレートを渡す。
手作りではないけど、思いっきり高いやつを
選んだんだからねー。
カレはわたしの目を見て言った。
「おれもれなのことが好きだ。
おれと付き合ってもらえないかな」
合格通知きたーーーーー。
わぁ、なんかドラマみたいじゃん。
あ、でも、ドラマみたいに仕掛けたのは
あたしなんだっけ。
よし、これでハッピーエンド♪
ついに学校で一番幸せな女性になったんだ!
あたしらが付き合ったことはすぐに広まった。
自分からも周りに言いまくったんだけどね。
すぐに学校公認のカップルになったし。
一緒にふたりで学校内を歩いてると
誰もが振り返るような、理想的なふたり。
ま、嫉妬してる女たちもいたけど
そりゃ、仕方ないってことよ。
あんたたちの努力が足りなかっただけ。
あたしの勝ち。




