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ちせが顔を少し紅くして、おしまい、と言った。


澪がニコリとしゃべる。

「ま、ちょっとだけお惚気だったけど、いい彼氏だねー」


ちせは頷く。

「みんなに話さなかったのはごめん。

でも、こんな自分を彼は認めてくれたから。結果的にひとりで苦しんだのも後悔なし!」


わたしも、笑顔をおくる。

外見があんだけいいのに、そんなに一途だったか。

しかも、ちせのほんとの中身をちゃんと見てくれてたなんて、できたひとだよ。


でも、れなの顔だけは少し真剣だった。

「で、彼氏の目はどんな感じなの?」


あのれなが、他人の彼氏のことを気にしてる。

やっぱり、前のれなじゃない。


「もうすぐ手術をするんだ。可能性は五分五分くらいらしいけど」


「そんな危険な手術を?」


「でもね、わたしも毎日のように通って、だいぶ心で話せるようになったから…たとえ、失敗しても大丈夫だよ」


ちせは笑顔で答える。


澪が言う。

「だから、ちせ、点字の学校に通いはじめたんだ。知ってたんだからねっ」


ちせは、舌を出しながら、ばれちゃってたかー、と言ったあとで、


「少しでも通じるものが多くなればいいなって、心だけじゃ伝わらないこともやっぱりあるし」


れなが言う。

「ほんとけなげだねーー、泣けてくる」


わたしは、ほんとにしくしく泣いていた。

それに比べ、二人はわりと冷静。


もしかして、もっと凄い経験してるってこと?


「じゃ、次は澪の番だねー」

れなが隣に座る、澪の肩を叩いて言った。


澪はこくりと頷いた。


「じゃ、わたしも後から聞いた話も含めてするね」


今度は、ちせが、

「澪こそ彼氏のおのろけですかー」

とちゃかす。


澪は真顔で

「ううん、聞いたのは彼氏のお兄さんから・・・」


彼氏のお兄さん登場とか、また複雑そう。

澪なら三角関係もありえるな、などと

わたしはいろんな想像をしながら

澪の話を待っていた。



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