13
ちせの話が終わってみんな、しばらく黙っていた。
すると、ちせが笑顔で話しはじめる。
「あれまでは長かったけど・・・年明けから今日までは、あっっという間だったよー」
れながようやく口を開いた。
「彼氏のお母さん、あったかい人だね」
ちせが、うんと、笑顔で答える。
澪が小さな声で言う。
「でも・・・ちせ、なんで詳しく話してくれなかったの、親友でしょ?」
たしかに学校を休んでると聞いて、
わたしも何度かメールしたけど、ちせはいつも
大丈夫、大丈夫、と言って返してくるだけだった。
「んと、ごめん。でも、自分でまいた種だったし、自分で何とかしたくて」
ちせがすまなさそうに言う。
親友だから、何でも話せるわけではない。
いや、親友だからこそ心配をかけたくない。
ちせはそう思ったんだろうな。
「あと、お見舞いに行きながら彼からの話を聞いたんだ・・・」
澪が笑いながら
「それって、もしかしてのろけたいのかなぁー?」
ちせが、顔を真っ赤にして
「そ、そんなことないよ」
れなも突っ込む。
「いや、絶対におのろけ話だねー」
ちせはすねるように言う。
「じゃ、いいよ。言わないもん」
でも、そういったことわたし一番、気になるんだ。
わたしも彼のことは一応、知ってたけど、あの人がどんな人だったのか・・・興味津々。
わたしが、口を開く。
「彼のその話っての聞かせてよ、ちせちゃんーー」
澪もれなも、すまなそうに声をそろえて言う。
「うん、聞かせてっ」
ちせは、しぶしぶ
「おのろけじゃ、ないんだからね」
ともう一度、念を押して話を始めた。




