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猫の女王様  作者: 瑞雨
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おわり


むかしむかし、おんなのことおとこのこがいました。



ふたりはいつもいっしょでした。


おんなのこは、おとこのこのことがだいすきで、おとこのこは、おんなのこのことを、もっとだいすきでした。ふたりがこいびとどうしになることはなかったけれど、おとこのこも、おんなのこも、とってもしあわせでした。


そんなふたりをひとびとは、いつもやさしくみまもっていました。


おとこのこはフェリスとなづけられました。

フェリスとはねこ座をいみしていて、よのなかのひとは、おとこのこをフェルとよびます。


でもおんなのこはフェルとはよびませんでした。

おんなのこは、おとこのこを來と呼びます。

おんなのこのなまえはマヤといいました。


ふたりはいつもいっしょで、たとえはなれるときがきても、かならず、おとこのこが、おんなのこをさがしだしました。

ふたりはいつまでもいっしょなのです。

たとえ、死がふたりを別つとも、ふたりをえいえんに、はなればなれにすることはできないのです。



それはむかしむかし、からはじまるものがたり。

ねこのしゅごしん、來さまと、ねこのじょおうさま、マヤさまのおはなしなのです。




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