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私を生かしてくれたのは元同級生のお医者さま  作者: 無限大


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家族と生活

 手術から五年。

 彩と北斗は手を繋いで遊園地を訪れていた。目を細めた北斗が彩を見つめて微笑みかける。


「彩、楽しい?」

「もちろん! 一日歩いても疲れないし、アトラクションにも乗れるし、最高!」

「手術のおかげで健常者レベルまで心肺機能が回復したからね」


 そうなのだ。

 彩はもう何の制限もなく日常生活を送っている。

 健康になったので、当然、障害年金の受給資格もなくなった。障害年金を受け取っていないため、彩か両親に金銭を支払う必要もない。

 これは、病院での口論の時に彩がどこまで回復するかを完璧に見定めた北斗の功である。


 もちろん怒り狂った両親や妹が「金をよこせ」と突撃してくる事もあったが、公正証書を盾に追い返している。金だけが大事な両親だ。「約束を破るなら違約金を払ってもらう」と言えば大人しく帰っていった。

 今はもう、体力的にも状況的にも順風満帆なのである。


「みーちゃんは楽しい?」


 北斗は次に、腕の中に抱きかかえていた三歳のむすめに尋ねた。


「うん! みーちゃんも、たのちい!」


 元気に返事をする娘を見て、彩もこれでもかと娘に顔を近づけて質問する。


「良かったねえ。じゃあみーちゃんは、何が一番たのちかったですか?」


 娘の瞳がキラリと光る。


「ぴかぴかのおうまさん! ママと、パパと、たのちかった!」

「そうだねえ、ママもおうまさん楽しかったよぉ」

「パパも楽しかったよぉ」


 デレデレになる彩と北斗に囲まれ、娘がニコリと笑った。


「またこようね!」

「うん、また来よう」

「たっくさん遊ぼう!」

「うん!」


 家族としての幸せを噛み締めながら、三人は笑顔いっぱいで帰路についた。

 

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