ゴブリン退治
とりあえず泣いて感謝するイルアを宥めたあと村長の家に戻る。
「アリア殿感謝しかありませんのぅ」
「いえ。大したことしてないですよ。それより何か困ったことはありませんか?」
「うーむ。実はギルドにゴブリンが度々襲撃してくるので退治をお願いしているのですが如何せんこんな辺境誰も来ないのです」
「わかりました。その依頼私が受けましょう」
「よう、嬢ちゃんどこか行くのか?」
「ええ、ゴブリン退治に」
「でもよぉ・・・その剣、なら大丈夫か気をつけてな」
「はい」
森を進むといた、ゴブリンだ。数は3体。
「風よエアスラッシュ」
風の刃が舞う。首と胴体が分かれたゴブリンが3匹。
魔石が胸のあたりに・・・あった。あとは火よファイア
討伐したゴブリンを焼却していく。
「うーん。魔力を感じ取って・・・女神の瞳、サーチ」
半径10km圏内の魔力を感じ取れる。
「すごい見ている世界が違う・・・」
ゴブリンはまだ50匹ほどいるようだ。森の奥へ突き進む
「そうだ、精霊の翼!」
6つの薄い青い翼が背中から展開される妖精みたい。
「おぉ浮いてる」
このままいってみよう。
上からゴブリンがよく見える。急降下し1匹目を切り裂く。
「グギャッ」
まずは1匹、・・・次っ!
森でゴブリンの悲鳴が木魂した。
「ただいま」
「嬢ちゃんお帰りどうだった?」
「そこら辺にいたのは全滅させたから大丈夫だと思うよ」
「全滅っていったい何体やったんだ?」
「50匹以上はやったと思うよ」
「それで無傷で帰ってくるのか・・・心配しすぎだったな」
「ん?」
「村長、ゴブリン退治終わりました」
「こりゃすごい数の魔石だな。こっちはゴブリンシーフの魔石じゃぞ戦ってるときに気づかんかったのか?」
「やけに気配を消しているのが1匹いましたね」
「嬢ちゃん相手じゃそんなもんか。さて報酬のほうは出せるのじゃが、討伐分はギルドで清算してもらえんかのぅ」
「わかった。そうするよ」
「ああ、そうだ町の防衛に手を加えてもいいかな?」
「ぬ?」
「防衛が柵だけじゃ心もとないからね。ガイアフォース」
地面が揺れ壁がせり立つ
「これを外周回していきたいんだけどイリアのお兄さん」
「マーカスでいい、そんなにやって魔力は持つのか?」
「大丈夫だと思うよ。じゃあやってくね」
おれは何を見ているんだろうか一日で村を囲う土壁ができた。外周には水路を流しているおまけつきだ。
アリアって子、王国の魔術師なのだろうかこんな辺境で手をかけてくれる冒険者は珍しい。彼には彼女が女神に見えた。
「なにからなにまでありがとうございます」
「一通り落ち着いたから私は次の街へいくよ。イリアも元気でね」
「それじゃあ」アリアは翼を展開させ飛んで行った
「あ、アリアさんいま飛んで・・・、もしかして精霊様?」
「また会えるじゃろう。精霊でも関係ない助けてもらった恩は忘れんよ」
「そうだね。いこうおじいちゃん」