森の中の出会い
お兄ちゃんが警備団、妹がいる。薬草を取りにやってきたのだが運が悪かった。
「はぁはぁはぁ・・・」
いま私はフォレストウルフに追われている。妹のニーナの為にも捕まるわけにはいかない。
「あっ」
転んで崩れ落ちる。
がうぅぅぅ・・・
「もうダメ・・・ニーナ、お兄ちゃんごめんなさい」
牙が迫りくる。
「エアカッター」
飛ばされるウルフの首
「はぁっ!」
目にも止まらない速さで残りのウルフが切り刻まれた。
「大丈夫?」
オッドアイの少女が声をかける。初めてのファーストコンタクトであった。
「言葉は通じるかしら?」
「あ、はい助けていただきありがとうございます」
「私はアリア、あなたは?」
「私はイルア、サレス村の村長の孫娘です」
「そうちょうどよかった。私は長く人里を離れてて困っていたの。案内してもらえないかしら?」
「ええぜひ家に来てください」
「あ、お兄ちゃんだ。おーい」
「心配したんだぞイルア。どこへ行っていた?」
「ニーナの為に薬草を摘みに、でも大丈夫アリアに助けてもらったから」
「妹が迷惑をかけたすまない、助かったよ」
「いえ、大丈夫ですよ」
「何かあれば言ってくれ力になるよ」
「村長のウルドです。この度はイルアを助けていただきありがとうございます」
「いえ、私も迷ってたものですから助かりました」
「この村はかなり辺境の位置にありましてな何もないところですがゆっくりしていって下され」
「ええ、ありがとうございます」
「すると突然飛び込んでくる影があった」
「おじいちゃんニーナの熱が下がらないの」
「落ち着け、そう急ぐではない」
「私が視ようか?」
すごい熱だよく頑張っていると思う。
汗がすごいすぐ処置したほうがよさそうだ
「女神の瞳、鑑定」
ニーナ
【高熱、病弱】
原因がわかったならば、
癒しをヒール
辺りを暖かな光が包み込む
「アリア、あなた癒し手が使えるの?」
「癒し手?」
「うん。この国でも数人しかいないって聞いたことがある」
この世界は魔法使いが少ないのだろうか・・・いやいまは集中
熱が引いた。呼吸も安定しているもう大丈夫だろう。
「ありがとうアリア」
思いっきり抱き着かれた。