表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊姫の時の旅路  作者: Amasya
1/19

目覚めの時

夜空が星に照らされる頃・・・

こんばんはアリア

こんばんは妖精さん、今日も夜空がきれいね。

そんな君に今日はプレゼントだ。受けとってほしい。

玉?

飲んでごらん

ありがとう。

ドクンッ・・・

「あれなんだか体が固まって・・・」

体がカチンコチンに固まってしまったように動けない。

「なにが・・・どうなって・・・」

『効いてきたようだねさすがバジリスクの毒を抽出しただけはあるよ』

「バジリスクの毒って・・・」

鏡に映る私を見ると足元から灰色になっていた。

「コンコン」『うん、しっかり固まってるようだね』

石化は足からお腹、胸へと進んだ。

「コンコン」『平べったい胸もカチンコチンだね』

「平べったい言うな」

いよいよ顔を残すのみとなった時

『君の為なんだしかたない』

「しかたないって、むぐぅ?!」

またなにかを飲まされた。

『これから永遠の石像になるけど頑張ってね』

(頑張ってて・・・)

そうこうしているうちに顔まで石化が進む

(あ・・・・・・・・)

最後に見たのは満足そうな精霊の笑顔、そうして私は意識を手放したのだった。


『さて「コンコン」。完全に固まってるようだねさてと』

『服は邪魔だから砕いちゃおうかエアブラスト。服が砕かれ裸体が姿を現す』

いまだったら叫んでいただろう。だが今はただの石像があるのみである。

「・・・・・・・・」

どこからともなくノミを取り出し体に不思議な模様を刻み始めた。

『ふう完成。さて次は目だね。左目には精霊眼を右目には女神の瞳を入れてっと』

『そうだね・・・髪は白にしようか』

灰色の髪が薄く輝く

『胸は・・・しょうがない少し盛ってあげるか』

石像は粘土細工のように胸が盛られていく。

『次に魔法強化薬を塗ってと』

刷毛で体中を塗られていく。

『よし最後に魔法無効ガラスを塗ってと』

塗られていくたびに薄くきれいに輝いていく。

台座に名前を刻んでいく

『よし完成。僕なりによく頑張ったよ』

「・・・・・・・・」

『さてこれから1000年大変だろうけど頑張ってね。僕も世界の再生を頑張るからさ』

『目覚めたときは僕を手伝ってほしいな』

『愛してるよ愛しのアリア』

精霊はそう告げるとその場を去っていった。




意識が覚醒する。ここはどこだろう?

私は・・・・・私はアリア、アースガルドの姫だったけどずっと閉じ込められてて・・・

真っ暗で体が何かに覆われてるようで動けない。

ここから出して。必死に暴れる。すると光が差し込み・・・・・・・

ここは?見知らぬ部屋、見知らぬ天井どこにいるのかわからない状況だった。

そうだ最後に私は石像にされて・・・

なんだか少し寒い。下を見てみると裸だった。

「キャー」

小さな声が木魂した。

とりあえずアイテムボックスから何か取り出そう

「アイテムボックス!」

するとどうだろうか見覚えのない資材が数えきれないくらい入ってた。

「何これ・・・とりあえず服を・・・精霊姫の服?」

綺麗・・・白を基調とした。魔装具だった。

体にちょうど合う。

するとふと手紙が落ちてきた。

やあおはよう僕が作った服は気に入ってくれたかな?

さてまずはなぜと思ってるだろうね。

「心を読まれてる?!」

まずこの世界は君のいたころから1000年経った世界だ。

「1000年も?!」

そう君の呪いを解くにはこうせざるおえなかったんだ、すまない。

「うん・・・」

あと今の自分をたしかめてみるといい鏡を出してごらん。

アイテムボックスから姿鏡を出す。

「これが私?」

そこには白髪に右目が青色、左目が金色のオッドアイの少女がいた。

説明するよ。右目が精霊眼、左目が女神の瞳だ。女神の瞳で自分を鑑定してみるといい。

「女神の瞳発動、鑑定」


アリア

種族:精霊

体力S

筋力S

防御力S

魔力S

素早さS

魔法適正S

【精霊王の加護、精霊魔法、精霊眼、女神の瞳、精霊の翼、剣聖、賢者、武術王、錬金王、導き手、縮地、重力魔法、時空魔法、結界魔法】


【称号】精霊姫、ただの石像





「なっこれって」

『驚いたでしょう。思ったより素質もあったからうまくいったんだよ。あと魔法も詰めるだけ詰め込んだから頭でわかると思うよ』

これはもうどこへでも行けるんじゃないだろうか。

『そんな君に2つお願いがある』

「お願い?」

『一つは僕が作り直したこの世界を楽しんでほしい。もう一つは黒の歪みがあったら破壊してほしい。あれは世界にとって毒だからね』

「わかったよ」

『ありがとう。愛しのアリア、そなたの旅に幸あらんことを』

そして手紙は空に消えていった。




部屋からでるとそこは森だった。

1000年前は王都のはずだったけどここまでとは・・・スタンビードでもあったのだろうか。

瓦礫と化した王城をでる。

森に入る前に練習しよう。おやあれは・・・

緑の光がちらほら現れた

『姫様だー』、『お姫様ー』

「こんにちは森の精霊さん」

「申し訳ないのだけど少し木を切ってもいいかしら?」

『大丈夫ー』

「ありがとう」


「風よ、エアカッター」

風の斬撃が木を切り倒す。

断面がきれいだ。相当な切れ味のようだ。





そうだ、念の為に剣を・・・あった。

精霊姫の剣?取り出してみると虹色に輝く刀身が目立つ。

なんとなくわかる。斬撃が飛ぶやつだ

その場で構え空を切る。すると正面の木々が一斉に倒れた。



なにこれ強すぎる。他には・・・ミスリルの銀剣これにしよう

「はあっ」

木を瞬時に切り刻む。

『すごーい』。『もう一回やってー』

森の精霊は楽しんでるようだった。

そんな中。

『人が襲われてたー』。『狼の魔物』。『今も逃げてる』

なんですって


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ