ダンマパダ
あまり、小説は書きなれていませんが見ていただけると幸いです。
「おいおい」
(あ...あ....)
「話聞いてんのかよ」
(も...やだ.....)
「コイツ全然話聞いてねぇだろ。まぁいいや、次は裸で写真撮影すっかw」
(しにたい…)
「おっ、起き上がったか、ちょうどいいw撮影始めよーぜw」
「やめなよw」
「みっともねーw」
「コイツの裸って誰がみてぇんだよwww」
周りの取り巻き達の声も聞こえる
(しにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたい....しにたいっ…!)
周りの視線を追い抜いて走り出す。
「うわっ、なんだよ!いきなり!」
「おっ、おいあいつ窓から飛び降りたぞ!」
「まっ、マジで!?とにかく引っ張らないと…」
グシャ...
鏡に映された映像が血に塗れ、上の方角からざわめき声が響く。映像の時間が早送りに進み、やがて
和と中華が入り乱れた装飾が施された室内は静まり返った。
そして、映像に移されていた少女が泣きながらその場でうずくまる
「なかなかに惨いですね…」
「そうじゃな…」
浄玻璃の鏡に映し出された亡者の最期は凄惨と呼ぶべきものだった。
近年、日本ではいじめ問題が注目される。いじめは年々増加し、小学校や中学校、高校、さらにさらには会社や、学校の教師間でのいじめすら起こっている。こうして、特に罪を犯したわけもなく、短い生涯を自殺で終えた亡者が地獄に送られる時がある。
この現状に憂いた閻魔大王は、地獄の部署とは別に"報い人"という部署を設立、いじめによって現世から去ってしまった亡者の報復を主とする部署が作られた。
「今回も奴に頼むとするかの…頼むぞ、報い…ってあれ?」
「報い人ならもうとっくに現世に向かいましたよ。鏡の映像の再生中に。」
「早すぎるじゃろ…まぁ、あやつなら確実じゃろうからよいとするか。」
ッ…グズッ…ッッ…グ…
「泣くで無いぞ、亡者よ。そなたは六道の内の1つ、人間道の世界へと送る。つまり、新たな人生を送るという事じゃ。元いた現世とは違う環境にはなるが、赤子として産まれ、また別の歩みをす進むと良い。」
ほんとですか...
「ああ、本当じゃ、いじめた加害者達は我々に任しておきなさい。そろそろ報い人が現世につく頃であろう。」
ありがとう…ございます。
「ホッホッホ、それでは準備をするが良い。」
亡者はゆっくりと新たな世界に向け、歩き始めた。
「それでは、頼むぞ"報い人"よ。」
次のパートから怪談っぽさが出ればいいなと。