1。「幸せと不幸はともにするっ!!!!」
「いや~いい天気だなぁ~!!あは・・あははは・・」(テレテレ)
ここにボケた顔してる男子高校生が誰かとしたら
「あっ俺、青森高校2年佐崎隼人!!
なぜか学年一番のモテ女桜井真奈美ちゃんと一緒に歩いてます。(ナハハー)」
桜井真奈美と言えば一週前に転校してきて
だった一日にモテ女1位のタイトルをつかむ気炎を吐きだし
青森高校11番目の伝説と
呼ばれることになった女の子であった!
少し前のことだった。
ここは2年A組の教室・・
(もう授業終わりかぁ~早く家に帰らないと・・)
「おい隼人!これから遊びに行かない??」
友たちの川崎哲也と宮本英二だった。
「あ、ごめんな!今日は勘弁してくれ!」
「あー今日夕食担当だったけ?じゃ、仕方ないな。また後に遊ぼ!」
「うわっ!あっちみろ!」宮本英二が指をさした。
「おぉ~~~伝説の桜井真奈美だぜ!」川崎哲也が言った!
隼人は窓の外にいる桜井真奈美を見ていた。
「はぁ~可愛いなぁ~でも運動部の奴らに囲まれて
俺らはなかなか近づけないなぁ!」と隼人は愚痴をこぼした!
桜井真奈美が隼人達の気配を感じたためか面を上げて隼人達を眺めた。
瞬間隼人は桜井真奈美と目が合ってしまったのだ。
桜井真奈美はにやりと笑ってくれた。
「おぉぉぉ~~~今見た??見た???真奈美ちゃん、俺に笑ってくれたよ~」
「ない言ってんの勘違いしっちゃ困るぜ~俺様をみて笑ってくれたのだ~~」
川崎哲也と宮本英二は大げさに言った。
(なんだ・・俺に・・と思ったのは俺の錯覚だったのか・・)
でも桜井真奈美の美しい笑顔をみることができてよかったと思った。
隼人はクラスを出て校門を出るところだったが
後ろからある女の子の声が聞こえた!
「あの・・」
「はい??」
隼人は声が聞こえる後ろに顔をそむけた瞬間
自分の目を疑ってしまった!
(うわっ??桜井真奈美じゃねぇかぁぁぁぁぁぁ)
あえて近づけないあの子!桜井真奈美が
遠いから見るだけの取れない絶壁上の花である
モテ女1位の桜井真奈美がすぐ前に立っていた。
「あの・・佐崎隼人さんですよね??」
桜井真奈美はそういいながらにこり笑っていた。
遠いところにしか見えなかったあの桜井真奈美だったが
今は隼人は目の前で笑顔していた。
隼人はドキドキ過ぎて心臓が破裂しそうになった。
(落ち着け隼人!!!落ち着くのだぁぁぁ!!)
「あ、は・はい・・」
(真奈美ちゃんやっぱ可愛いな。どころでなんで俺の名前を知ってるわけ??)
「私,同じ学年の桜井真奈美です!」
(それはちゃんと知ってるんだよ~)
桜井真奈美は話を続けた。
「あの・・もしよかったら
これから私と付き合ってくれませんかぁ??」
「えっ???え??お、俺?俺とですかぁぁ????」
(うそ~~~~なんで??なんで真奈美ちゃんが・・俺なんかと????)
というわけで佐崎隼人は今、モテ女1位の桜井真奈美と一緒に
町を歩いてるのだ。
(なんか気まずいだよなぁ。何とか話さないと・・)
「い、いい天気だなぁ~」
「ですよね~隼人君!」と桜井真奈美は隼人に向かって
にっこりと笑ってくれた。
彼女のその優しい笑顔で隼人の顔は赤くなってきた。
また惚れてしまったのだ!
なぜ自分の名前をしてるかなぜ誘ってくれたのか
もう知ったこっちゃないと思った。
(俺のそばに可愛い真奈美ちゃんがいる!!
このまま真奈美ちゃんと付き合うことになるのかな??)
((皆~俺の彼女を紹介してあ・げ・る。ほら、真奈美ちゃんだよ。
どうだ皆~哲也と英二の反応が想像できた。
おおっ~てめーいつの間に俺たちの真奈美ちゃんとぉ~~))
とするかもな(クククク)
と一人で想像する童貞青少年!佐崎隼人!!
「こら、うるさいんだよナレータさん!!!!!」
(今日は俺、佐崎隼人一世一代の幸せの日だぞっ~
なんかすげー幸せ~
幸せ過ぎて不幸が嫉妬するかもしれないな~ナハハ
すごいなぁ~周りの全てのもがとても美しくみえて
目が眩くなった~
これって愛、愛だろう?だろ???
青春だな~俺の恋愛にもやっと春が来たな~)
想像だけでも幸せ過ぎるのだ。
「ほら観て!綺麗なお花が咲いてるんだな。
それに可愛いニャンコちゃんも見えるし~
可愛い赤ちゃんもいるし、ヤンキーもいるし・・」
(・・・????ヤンキー??????ええっ???ヤンキーだと????)
隼人と桜井真奈美は一瞬そのまま立ち止まってしまった。
隼人と桜井真奈美の前はヤンキー二人が
なぜかこっちを睨んでいた。
学ランを着ているあのヤンキーは
どうみても端正な姿とは隔たりがある姿だった。
一人は金髪で耳や眉毛にピアスも付けていた。
もう一人のヤンキーはちょっと不良に見えるが
金髪のヤンキーに比べれば可愛いくらいだった。
(金髪の頭ヤンキーとその子分1かよっ!!!
うあっやばい・、こっちに向けってくるっ!!
来るな!来るなよ。
あっち行けヤンキー、もう来るなヤンキー君!
頼むヤンキーさん、お願いしますヤンキー様~!!!)
と思ったけど現実は隼人の願いを裏切り
あのヤンキー達は額に青筋を立てて怖い顔でだんだん近づいてきた。