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フクザツ関係  作者: さとしあん。
3/3

あれから

遅くなってすみません…

あさは頭がぼ~っとしていた。

(ゆ、ゆうりとハグしちゃった…)

 普通、どうしようかと悩むものだが、あさはおとこの人とのハグなど初めてだったので嬉しかった。あれから、あさにはゆうりがかっこよくてしかたがなく見えた。

(もしかしたら、ゆうりって私のこと好きなのかな?)

 そんな妄想をしながらも、いつも通り塾についた。塾のまえには、同じ塾生の広瀬かずきがいた。広瀬かずきは、なかなかのイケメンさんで、身長は182cm、細身だが筋肉はあるいわゆる細マッチョというやつだ。あさとは最近仲良くなり、塾で出会ったらハイタッチをするという意味のわからない決まりがあった。

『あささんおはよ。』

「お~、おっはよー!」

 あさとかずきはいつものように挨拶とハイタッチを交わした。

「かずきくん今日も相変わらずイケメンだねぇっ」

『あささんはいつもの倍くらい元気だねー。なんかいいことあった?』

「朝からかずきくんみたいなイケメンにあえて幸せな、の、よっ!」

『またまたぁ』

「さきに教室いってるよんっ」

『まってまって、一緒いくって』

ふたりで仲良く入った教室にはすでにゆうりがいた。

『うっす』とかずきが挨拶をした。ゆうりも小声で『うっす』とかえす。

あさは挨拶ができなくなって黙り込んでしまった。かずきにはあんなに元気に挨拶ができたというのに。 『あささん、どうした?気分悪くなった?大丈夫?』かずきの心配するこえが私の耳まで届き、心には届かず終わる。あさは再びぼーっとしていた。ゆうりが輝いてみえて、とてもかっこよかったからだ。どんなにイケメンのかずきよりもずっと。

(昨日ハグしちゃったからなだけ…)

 そう言い聞かせて変な気持ちは心にしまっておいた。

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