始まり
作者が実際に体験したものです。
あ。主人公とは限りませんよ?
これの話を友人に話したら
『小説にしちゃえば?映画化決定っしょ』とか言われたんで映画化はバカバカしい話ですが、とりあえず小説から始めようと思います。
よかったら覗いていってください(^O^)
『ありがとう、気持ちは嬉しいよ…でも中途半端な気持ちで付き合うのは新谷に申し訳ないから、ごめんな…』
受話器のむこうから他校ではあるが塾が同じの同級生、佐藤すぐるの声がする。
6月18日。季節は梅雨。少し蒸し暑い今日、新谷あさは人生初告白にして人生初失恋を経験していた…。
『ど、どうしてすぐるが謝るの~!全然大丈夫だよ、最後まで聞いてくれてありがとね。
あ、塾やめちゃうんだよね?
もう残り少ないけど一緒にがんばろうね!…じゃぁまた。』
『…新谷?もしかして、泣いてる?』
『え…』
『俺、泣き止むまで待つよ。』
『あ、ありがとう…』
ふった相手に普通こんなことをいうものなのか。 また得意の勘違いを少ししそうになったが、そのあとは普通に話して終わったため、感謝のメールをおくった。
【Toすぐる、nontitle】
今日はぐだぐだだったのに最後まで聞いてくれてありがとう。
最後まで塾たのしもうね。
Fromあさ
ーーー
【Toあさ、Re】
全然大丈夫だよ。泣いてまで伝えてくれてありがとう。
電話でもいった通り、新谷のことは全然嫌いじゃない、大切な友達だよ。だからこそ恋愛感情はないのに付き合うとか、そういう中途半端なことはしたくない。ごめんね。
ほんとにありがとう。
Fromすぐる
ーーー
私はほんとに失恋をしたのだろうか。
いつもより優しいすぐるの対応にに嬉しくなる…
結果よりも告白することに意味があるんだなぁ…と思った。
しかし、それはきれいごとなだけだと言わんばかりに、胸はただただ苦しくなだけだった。そうなりながらも携帯の画面を見つめていると、一件のメールがきた。
【Toあさ、nontitle】
あささん大丈夫?
すぐるとうまくいったかな。
Fromゆうり
ーーー
橋本ゆうりだ。彼は前まであまり親しくなかったが、メアドを交換して、すぐるを好きだと打ち明けてから(といってもここ一週間くらい)の一番の恋愛相談相手で、すぐるとのことをとても応援してくれていた。
おっとりした性格で、頭がよく、部活は吹奏楽をやっている。今まで全く関わりがなかったのにこんなにも親身になって聞いてくれるゆうりになんとも言えない信頼感を抱いていた。かなりのたらしだと聞いていたが、今は彼女もいなく、フリーのようだ。彼もまた他校だが、塾が同じであった。
私は彼に電話をかけた。3コール目で『はい』という声がした。
『もしもしー』
『あささん?大丈夫?』
『大丈夫じゃなかったよーー』
『そっか、頑張ったんだね。今日は俺が話を聞くよ。』
『ゆうり、あなたって人はほんとにいい人だね…』
『そんなことないよ。あささんこそ、今泣きたいのおさえてるでしょ?そういうひとを困らせないようにするの、すごくいいと思う。でもね…、俺の前でくらい泣いてもいいんだよ。俺はずっとあささんの味方だよ。どこにもいかない。』
私は、返す言葉がなかった。色々バレバレのうえ、ゆうりの優しさが心を突き刺すから。
『………………グズッ。ゆぅり、わたしね…わたしね、頑張ったんだよ』
『うん。あささんはよく頑張った。えらいね。』
『うぅう……。ゆうり大好き…』
『えぇっ!そんなこと言われたら抱きしめたくなるよ~。俺こんな性格だから、さ…。』
『…いまは抱きしめてほしい』
『え、ほんき?そういう言葉、俺はほんきで受け取っちゃうよ…?』
『もうなんでもいいよ…』
『ふーん…まぁ、とりあえず明日は俺がそばによ。公園にきて。塾が始まる1時間前くらいに。』
『わかった、ありがとう。』
『うん、今日はゆっくり寝て休むんだよ。』
『うん…おやすみ』
『おやすみ』
ゆうりとの電話を終えた私はなにも考えずに眠りについた。
これから起こることもなにもしらずに、夢も見ず、ただひたすら眠っていた。