第1章 1 開幕
第1章
1
2997年6月1日
『ですが、イラク・アフガニス タンは勢力を上げすぎです!これ以上強めさせるわけにはいきません!ただちに、国連軍をたて、戦いに向かうことを提案します。』
『却下だ。そもそも国々の足止めは君の仕事だ。国連安保理副会長ヨークくん。国連軍を作り、仮に戦いに行ったところで、君が時を止めてしまうのだろ?だったららいく意味は全くの皆無だ。』
『しかし!やはり私だけの力ではやはり無理です。相手は中の国でも軍事力を上げてきた、[三中の強]と呼ばれ、同盟を組む超強豪です。ギリギリまで時は止めません。だから!』
『却下だ。ならお前自身が力をつければよい話だ。さあ、普通の中の国を倒してこい。これは国連総長としての命令だ。』
『……………………』
<プルルルプルルルプルルル>
『ほら、緊急事態だ。これを機に鎮めてこい。その国ごと。』
~緊急事態。緊急事態。シリア中の国へイラク・アフガニスタン同盟、侵攻出発。繰り返す。緊急事態。緊急事態。 シリア中の国へイラク・アフガニスタン同盟、侵攻出発。~
『なんだって!?こうも中の強の国が早く動くとは思わなかった。総長!軍を!』
『何度言わせる。却下だ。いい機会だ。全部鎮めてこい。』
俺は言い返せず、そのまま。会議は終わった。
全く無茶言うなってんだい。これまで多くの雑用をさせられ、多くの国と、ほぼ自分の力とSPの力のみで戦い、鎮めてきたが、今回ばかりは話が違う。敵は中の強と呼ばれ、群雄割拠の時代で軍事力を上げてきた、強に最も近い国。まともにやって、俺らだけで勝てるはずがない。かくなる上は、その目的国のシリアを鎮め、侵攻の意味を無くさせることだ。その為にはイラク・アフガニスタン同盟が到着する前にシリアを倒さなければならない。ただちに、出発だ。と思い、俺はノックもせずにSPの楽屋に入った。急ぎだったのだ。仕方なかったのだ。
ガチャっ
ドアを開けると、そこには4人の全裸の女の子がいたのだった。まだお着替え中だったみたいだね!まあ、急ぎだからね!仕方がないよね!ね!
しばらく茫然と立っていたが、そのあと、いろんなものが飛んできた。グハッ。いたいいたい。無罪!無罪だって!ブホッ
まあ、投げつけてきたのは約二名、突っ込みイケイケなライナと、クール系女子シアナだ。ラスカはおっとり系女子、ネシーは生真面目女子なため、少し動揺を隠せないようだ。
『キャー。変態だー!やめてー!(笑)』とライナ
『ど、ど、ど、どうしたんですか??』とラスカ
『ヨーク、ついにお前………失望したぞ』失望の顔のシアナ
『ヨークさん…………』目に涙を浮かべるネシー。
突き飛ばされ、ドアを閉めつけられた。壁にもたれ掛かって、なんて無様だろうかと思う。そこへ…
『相変わらず、横暴で頼れるSPさんたちだなぁ。』
『サクマ………』
『可愛いには、羨ましいがな。俺もあんなのついてほしかったよ。』
『お前はそもそも自分からSPを付けることを拒んだんだろ?ただのぼっちなのに、強がってソロだとかいって。まったく』
『うるせぇ。ほっとけ。ばかやろう。お前のことはいろいろ納得いかない因縁の仲だと思っとるが、それより国連の考えの方が納得いかん。今日のは明らかにお前が正しかったぞ。』
『ふっ。言ってくれるじゃねぇか。国連も平和な世界に浸りすぎたんだよな。今はもう世界の終わりに近づいて、平和とも言いずらくなってきたのに。』
『イラク・アフガニスタン同盟、倒しに本当にお前らだけでいくのか?なんなら、俺もついていくが。』
『俺たちが倒しにいくのは、一応、シリアだ。目的国を排除することによって、戦争を起こさせない方法でいく。』
『まあ、俺らの仕事の大元はそこにあるからな。ただ国を鎮めるなら、勝手に戦わせておけばいい。だが、それは、人の命を多く失う。罪のない人々も、すべて。それでは世界の終わりに近づく一方だ。俺たち安保理はできる限り殺さず、戦乱の国どうしを鎮め、その国の軍事力を没収し、有力者を監獄送りにして、二度と戦わせないようにするんだ。にしても、侵攻される側のシリアにしてみれば、俺らにやられるなんて、理不尽極まりないよな。』
『どうせ、世界の終わりまでには中の国は全て鎮めなならんのや。一緒のことや。』
『じゃあ、俺もいく。間に合わない場合もあるからな。』
『ありがてぇが、正直間に合わなかったたら、お前がいるいない関係なく、ヤバイからな。それを承知の上こいよ。命も保障もしねぇからな。』
『わかっとるわ。命がかかっとるのは毎回そうだろ。だが、俺はまだやり残したことがたくさんある。こんなとこで死んでたまるか。あと、お前が時を止めたら、俺もあのSPちゃんたちの存在意義も皆無だからな。お前、すぐ止める癖あるけど、ギリギリまでその技、使うなよ?』
『俺の取り柄的な、必殺的なのがこれくらいしかないから、仕方ないんだよ。まあじゃあ、ギリギリまでは剣術と体術のみで戦うよ。』
『それでいい。出発は?』
『今から1時間後、ここ(国連本部)の入口近くの太平洋沖で集合だ。』
『じゃあ、俺も準備してくる。』
『1時間後な。』
『おう』
その声と同時にSPの楽屋の扉が開いた。
『入っていいわよ……………………』
相変わらず涙声のネシーの声とともに、俺は楽屋の中に入った。
『…というわけだ。あと40分後にここを出るつもりだ。準備をしろ。』
『そ、そ、そ、そんなのあんまりじゃないですかぁ!』
『ヨーク、それをすんなり受け入れてきたというのか』
『納得いかないのは、俺も同じだ。でももう緊張事態はもう出ているんだ。いま、あれこれ考えれば、死者を増やすだけだ!』
『……』
『行くぞ』
みんな、納得はしていなかった。
でも、それはいつものことのようにして、闘いの準備は始まった。
そしてまもなく出発する。
時は13時28分
戦いまであと約5時間
国際連盟本部ニューヨークを離れ、俺たちは大西洋前の沖へ集合した。
『 隕石孔空中突破!!』