序章3 ヒーロー
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俺の名前はヨーク、高校生にして国際連盟安全保障理事会副会長を勤めている。世界の平和のため、いつも対話と、時には戦闘をする、いわば、世界のヒーローだ。と中2てきなことを言ってみたいが、そんなものは蛇足でかつ巧言令色で、実際はそんなみめよい代物ではなく、細々した仕事を懇切丁寧に行わなければならない雑用に近いと言えるだろう。だから、自分の務めも面倒臭く、その細々さが逆に無駄な慮りを強いることもあった。本当、大変だ。今日もスケジュールの山だ、世の中、平和だってのに、平和のための会議をさせられて、半日潰れ、午後は最近、不思議に沖に出てくる鮫との戦闘だ……………………………なんかすいません。ただの鮫退治です。 (ていっても、結構大変なんだぞ笑) まあ、鮫退治も戦闘ぽくは、やるんですよ。僕の生まれながらの能力を使って行われる、獅子奮迅の戦闘だ。僕の能力は早く動くことで、時を止めることだ。いやまあ、今の時代、時くらい誰でも操れるんですけどね。その代償である命を削ることが俺にとっては、コストが低いんですよね。なぜかというと、僕は2/29日生まれ、すなわち、うるう年なため、1回の誕生日が遅く、その分、寿命がながいんですよ。自転減速の影響で世界は、2641年転朝32年の世界長崎会議で、うるう年を2年に1度となったため、俺は寿命は人の2倍なのだ。
そして、その能力を使って、数々の雑用や鮫など退治、時には戦闘をする。平和といったが、やはり群雄割拠の時代で、戦争は1ヶ月に1度ある。その戦争での死者やその戦争による軍事的利益を得るのを防ぐため、国連からは、ほとんどの場合、俺のみが出動する。本当、雑用で辛い。そして、その戦争の報告は俺の携帯端末に、緊急事態としてくる。最近では先週に中の国の一角であったリビアの暴走を止め、鎮め、小の国にさせた。何だかんだで、現在は中の国は59となっている。8強の国はめったに暴れず、軍事力をひたすら貯める抑止力的な国だから、残り59中を鎮めれば、世界は平和になり、自分の仕事もなくなると、希望をもってやっている。
で、そんな面倒な仕事にもいいことはある。俺は安保理の副会長だけあって、やはりSPという代物が就いてくれる。そのSPが何とも、可愛い少女4人なのである。しかも、4人の力を合わせれば、俺にも勝る力をもつ、頼れるものでもある。最高だ。
SP長、凛赤のライナ。紅髪のロングヘア。身はいつもラフな格好をしている。明るいつっこみのイケイケ系女子である反面、軽い高所恐怖症、寂しがりやとかわいい1面もある。
SP副長、穏黄のラスカ。金髪のショートヘア。身はいつも何故か、教会の服装。俺のことを唯一SPがごとく謙遜してくれるオドオド系女子。戦闘がメッチャ強いというギャップも素敵だ。
書記、境紫のシアナ。紫髪のロングヘア。身は女性軍人の服装。本当にクール女子で背が高い。彼女の過去には何かトラウマがあるらしく。たまに戦闘中、クールとは反面の震える姿がある。
特になし、清茶のネシー。茶髪ツーサイドアップのどこにでもいそうなメガネ系女子。だけど、一番のお気に入り。基本的に明るい子だが、貧乳をめっちゃ気にしてて、真面目なだけにエロい話も無理。そういう話をしちゃうとオドオド系女子になるという一面もある。
さて、今日も平和のため、会議を行い、緊急事態を待つ。
プルルルル プルルルプルルルプルルル
ガチャッッ