The First Prologue
始めて書いた小説です。グダグダで読みにくいです。アドバイスよろしくお願いします。
青春の夢に忠実にあれ。 byフリードリヒ・フォン・シラー
俺はこう思う。青春とは、人生の始まりではないかと。確かにそれまでにも人は皆生きている。でも、そのときの夢などは、ほぼ100%と言っていいほど理解していない。ただかっこいいから、ただやってみたいからなどのくだらない、そしてすぐに変わっていく理由が大半なのだ。つまり、夢を理解して夢の実現のために走り出すのが青春で、人生のスタート地点なのである。そう思った。
名言というのはいいものだ。一つの発言からいくつもの答えが生まれる。つまり、非常に柔軟なものなのだ。数学などの型にはまった綺麗なものもいいが、こういうのもたまには悪くないな。
そんな誰にも語らない、いや語れない恥ずかしいことを考えながら通学路を歩く。高校に行くまでの電車はとうに乗り終えて、最短ルートを約5km/hで移動する。現在時刻は、12:30、入学式まではあと15分程、余裕で間に合うな。息をゆっくりと吐く。深く息を吸う。そして、またゆっくりとーーー
「ういーす!」
スルー推奨。頭に最初に浮かんだのは、この言葉以外なかった。
「おいおい、無視はないだろ。無視は。」
こういう時の発言で最も効果的なのは、
「どちら様ですか?」
爽やかな笑顔でこれに限る。
「あ、すいません。ひとちがーーーいではないな。何だよ、親友がせっかく朝の気持ちいい挨拶をしたやったというのに…」
「音楽鑑賞と考え事の邪魔以外の何者でもない。」
「酷い言いぐさだな。まあ、いつものことか。」
こいつは、腐れ縁の久行悠仁。顔良し、性格は明るく元気、文武両道、モテる成分がすべて揃ってやがる幼馴染というやつだ。つうかーーー
「酷い言いぐさがいつものことって、それはそれでひどいんだが…」
「気にしたら負けだと俺は思う。」
そんないいこと言ったみたいな顔されてもな…こんな低レベルな会話をしている内に校門についた。
「うおー!ついに入学だぜ!」
「五月蝿い」
「だってさ、だってさーーー」
「黙れ」
「…」
俺はこいつが嫌いだ。理由は簡単。昔から俺はこいつに振り回され続けているからだ。初めは、幼稚園の頃ーーー
「あれ?無い、無いよ〜」
回想の邪魔が入りました。
「何が無いんだい?」
出たよ、これだよ。この野郎はすぐに面倒事に喰らい付く。そしてーーー
「佑夜、この子携帯無くしちゃったんだって。何とかなんねぇかな?」
「無理」
「即答かよ!もっと考えろよ!」
こうやって、すぐに俺を巻き込むのだ。
「……番号覚えてるか?」
「ふえ!?」
「携帯の番号だよ。鳴らしてみる。」
「は、はい…」
「不服ならいいぞ」
「い、いえ!お願いします。」
結果から言おう。鳴った。そいつのカバンの中から。
「…」
「…」
「…」
いやー、気まずい。とても気まずい。こんなベタなことってあるんだな。いや、ホントに。
「あわわ、す、すいませんでしたー!」
・・・。
「なんだ、この茶番は。」
「あはは…」
これは高校生活、1日目だということを忘れないで欲しい。