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千年の恋の物語~運命の二人~  作者: 宝槻錬果
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定められし出会い

『魔王イディアス、貴方を封じます。』

女神は一筋の涙を流し、魔王を浄化の水晶へと封じるのだった。


魔王の封印からおよそ千年後の人間界。ここは太陽の女神テイアが守護する国テイアグロス。

時は夕刻。空も暗くなり始めた闇深い山奥に眩いばかりの白い光が瞬く間に辺りを覆った。その場にいた者はとても目を開けてはいられない。周囲の気は優しく澄み、魂に語り掛けるような陽だまりの温かさで包み込まれた。その中心にあるのはひどい毒気を放っている大きな獣の姿をした妖怪と思しき異界の存在。悪霊の仕業か、元の体の色もわからないほど体から黒く邪悪な気が漂い、苦し気な唸り声をあげている。体調は2.5mほどもあるであろう。


 その妖怪と一人の少女を囲むように風と光の盾が現れた。少女は妖怪を見据え手を組み何かを呟いている。少女の組んだ手から妖怪の方に光の鎖が伸び捕える。すると苦しそうな唸り声をあげる妖怪から、どす黒い邪気が消えていく。そしてその体からはいくつかの青白く光る丸い球体が分離していく。


 分離したそれらはその妖怪にいつしか取り込まれた妖怪の霊魂。分離した霊魂に少女が触れるとその霊魂は幼き姿ではあるものの元の姿を取り戻した。そのうち1体は先ほど少女の目の前で取り込まれてしまった鳥の妖怪。


 風と光の盾の外にいた一人の術者が気配を感じたのかなんとか薄目を開けてこちらの様子を伺っている。少女は幼き妖鳥をその術者のところへ光の道を通して送った。


 術者の耳には透き通るような気高く美しい声と陽だまりを思わせる黄金の優しい眼差しが届いた。

「あなたのパートナーですね。数日すれば元の姿に戻るでしょう―」と。

 

 眩い光の中、なんとか目を開いた周囲の者たちが、この光景に目を奪われている隙に、少女は光の中心にある妖怪に近づく。一瞬、辺り一帯が白むほどの光が放たれると少女と獣の妖怪の姿はなくなっていた。

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