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Panic 4. 帰ってきたマコリン

(ポ、ポワンを連れていったら...)

マコリンは、天真爛漫なポワンのしそうなことを想像する。


〇・〇・〇


「あっ!美味しそうなリンゴがある!食べちゃお!」

スーパーでリンゴを勝手にかじっているポワン。

「ドロボ~~~!!」

店の人にとっ捕まる。

「ポワン、悪いことしてないよ!」

反省する様子のないポワンに、

「仕方ありませんね!警察に...」

ため息をつきながら、口にする店員。

「すいません!私が弁償しますから...」

涙ながらに謝る、自分の姿が思い浮かべられた。


〇・〇・〇


「ポワン!悪いけど...」

断ろうとしたマコリンだったが、ふとひらめいた。

(そ、そうだ!(うち)で住み込みのメイドとして雇えば!!)

再び、マコリンは考えてみる。


〇・〇・〇


「ポワン!あなたは今日から私付けのメイドよ!」

「うん!何をしたらいいの?」

マコリンが言いつけると、ポワンはやるべきことを聞いてきた。

「そうね...まずはあそこを見せてもらおうかしら...」

「分かった!...って『あそこ』って『あそこ』~~~~!!」

真っ赤になって、メイド服のスカートを押さえているポワン。

「私付けのメイドなんだから、私の命令には絶対よ!イヤなら帰っても...」

マコリンがそう言うと、

「分かった...」

ポワンは観念したように承諾する。

「まずはベッドに横になって!」

「...うん...」

マコリンのベッドに横たわるポワン。

「スカートをめくりあげて!」

マコリンの命令に少しためらっていたが、顔を赤くすると、思い切ったようにスカートを腰までめくりあげた。

「可愛い...でもこの下着じゃ物足りないわね!今度、可愛いの買ってあげる!」

笑顔で口にするマコリン。

「恥ずかしいよ~~~~!!」

ポワンの顔は真っ赤だが、

「大丈夫よ!ポワンのは可愛いから...ゆっくり下着を下ろして!」

マコリンの優しい声に、

「・・・」

ポワンはそっと下着に手をかける。

しばらくそのまま動かなかったが、

「大丈夫よ!ゆっくりでいいから...」

マコリンの声に導かれるように、ポワンの手が下へと動いた。

「可愛い...」

姿を現したそこに、感嘆の声を上げるマコリン。

「は、恥ずかしい...」

ポワンは更に顔を染めると、手を止めてしまう。しかし、

「ダ~~~~メ!最後まで下ろして!」

「...うん...」

マコリンにそう言われると、下着を足首まで下ろし、片足ずつ外していく。

「ふふふ!じゃあ、足を大きく開いて!」

マコリンの指示に、

「そ、そ、そんなことしたら!!」

ポワンは耳まで真っ赤にしながら、訴えるような目でマコリンを見つめてくる。

「お願い...見せて!ポワンの一番、可愛いところ...」

「マコリン...」

マコリンの甘えた声に、ポワンの固く閉じた足が、軽く開いた。

それを待っていたかのように、マコリンの手が太ももにかけられる。

「じゃあ、見せてもらうわね!」

その言葉とともに、ポワンの足を大きく開いたマコリン。

「あっ!」

ポワンは声を上げたが、遅かった。

ポワンのそこは、マコリンの目の前に、ハッキリとその姿をさらしていた。

「可愛い...初めて会った時にチラリと見てからずっと、もっと近くで見たいと思ってたの!...本当に可愛いわよ!」

マコリンはポワンのそこに顔を近づけると、まじまじと見つめる。

「ポワンの、変じゃない?イヤなにおいとかしてない?」

両手で顔を隠しながら、不安そうに聞いてくるポワン。

「そんなこと全然ないわ!...とっても綺麗!...羨ましい...においも...素敵よ!」

マコリンの鼻を鳴らす音が聞こえる。

「やだ!」

ポワンの顔が真っ赤に染まっているのが、手で隠していても丸わかりだった。

「ふふふ!ポワンのここ、楽しませてね!」

「あっ!」

マコリンがそこに触れた途端、ポワンはなまめかしい声を上げた。


〇・〇・〇


(な、な、なんてことに!!)

マコリンは顔を真っ赤にしている。

「どうしたの?」

ポワンが不思議そうに聞いてくるが、その問いには答えず、マコリンは言った。

「い、いいわ!一緒に連れていってあげる!...その代わり、私の言うことはなんでも聞くのよ!」

マコリンが念を押すと、

「うん!ポワン、マコリンの言うことならイヤって言わない!!」

ポワンは笑顔で断言した。

「そ、そう...じゃあ、あそこを...」

マコリンの言いかけた言葉に、

「あそこ?」

ポワンが首を傾げている。

「な、な、なんでもないわ!!...それは(うち)に帰ってからゆっくり...」

マコリンがしどろもどろになっていると、

「変なマコリン!」

おかしそうに笑ったポワンだったが、一転、真面目な顔に変わると、

「じゃあ、召喚門(ゲート)を開くよ!」

そう口にして、両手を前へと差し出す。

「うん!元の世界へつなげて!」

マコリンの言葉に、ポワンは魔法を詠唱した。

召喚(サモン)!」

すると、見覚えのある黒い渦が現れる。

「これって異世界から何かを召喚する魔法じゃないの?」

マコリンが尋ねると、

「うん!それが普通の使い方だけど、ポワンは異世界の狙った位置に召喚門(ゲート)を開くこともできるんだ!そしたら自由に行き来できるんだよ!」

ポワンが自慢げに答える。

「それってすごいんじゃ...異世界を好きなように旅できるってこと?!」

マコリンがその答えに仰天していると、

「へへへ~~~!」

ポワンは照れ笑いをして、はにかんでいた。

「とにかく、行こ!...マコリンの世界ってどんななんだろう?...楽しみ!」

「あっ!待って!私が先に!」

渦に向かって歩きだしたポワンを引き止め、マコリンはその黒い渦に飛び込んだ。


☆彡彡彡☆彡彡彡☆彡彡彡


真子(まこ)さん!」

黒い渦を通り抜けると、そこはいつもの学校だった。

そして級友に声をかけられる。

「あっ!私...」

すると、次々に生徒たちや先生方もやってくる。

「真子様!大丈夫ですの?突然、消えられたと思ったら、すぐに戻ってらして...」

星乃宮(ほしのみや)さん。お加減はいかが?」

そして、みんなマコリンのことを心配しだす。

(うわべの言葉ね...)

マコリンは冷静にその言葉を受け止めていたが、

(あれ?でも、召喚されてから大分、時間が経ってるはず!...なんで?)

まるで、あの時から時間が進んでいないかの様子に、驚いてしまう。

スマホを取り出すと、時間が戻っていた。

「大丈夫だよ!ちゃんと召喚した時間につなげたよ!」

後から出てきたポワンが、マコリンに話しかける。

「そんなこともできるのね...」

マコリンがつぶやいているうちに、黒い渦はきれいさっぱり消えてしまっていた。


「この方は?」

その声にマコリンが振り向くと、級友たちが不審そうな顔をしている。

突然、現れたポワンに戸惑っているようだ。一連の出来事も不審に輪をかけているのだろう。

するとマコリンは、

「えっと...その...ちょ、ちょっとしたマジックよ!!...この子は私のメイド!マジックの手伝いをしてもらったの!」

咄嗟にそう言った。すると、

「まあ!素晴らしいですわ!さすが真子さん!プロ顔負けのマジックでしてよ!わたくし、すっかりだまされてしまいましたわ!」

その言葉を信じたのか、級友たちは『さすが』といった顔に変わった。

「ほほほ!...そう、喜んでくれて良かったわ!」

マコリンは作り笑いを浮かべながらも、額に一筋の汗が流れるのを止めることができなかった。


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