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頚椎椎間板ヘルニア

作者: イトー

 自分で現状把握するために書いた文章です。

 感想返しはしませんので、悪しからず。

 中年にありがちな病気だの不眠症だの、いくつか患って何種類も薬を飲んでいるのですが、最近、新たに頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアになりましてね。


 椎間板ヘルニアというのは脊椎を構成する椎骨の間にある、緩衝材的な軟骨、椎間板が飛び出して神経を刺激してしまう病気、だそうです(うろ覚え)

 飛び出してる部分をヘルニアと呼ぶんだったか。


 ヘルニアというと腰痛を連想しますが、あれは腰椎のもので、長時間座る仕事や力仕事、トラックドライバーに多いとも言われます。


 あちらの症状は腰や下半身の痛みと痺れなど。

 定期的に痛み止めのブロック注射をしている人の話を周囲でもよく聞きます。

 加齢でもなりやすくなるといいますし、それだけ身近な病気なのでしょう。


 私のは頚椎、患部は首です。

 首の骨の、上から6番目と7番目の間から出っぱっていて、右側の神経を圧迫しているそうで。


 首のヘルニアの症状は主に、肩から指先にかけて神経痛と痺れなど。

 それは肩甲骨付近や胸に近い位置にまで及ぶこともあるらしく、進行すると腕が上げられず、握力も激減するそうです。



 そんな厄介な病気の症状が表れたのは1ヶ月以上前。

 その日は右の肩甲骨と肩から手首までがやたら痛みまして。


 物流の一端で重い物を運ぶことも多い仕事をしているので、

「疲れがたまって肩凝りと関節痛がまとめて来たのだろう」

 と、以前内科でもらった関節痛の薬を飲んだのですが一向に効かない。

 信頼と安心のロキソプロフェンでもそこそこ和らぐ程度。


 しばらくすると人差し指に痺れが出てきて、これはいよいよ普通ではないなと。


 整形外科にかかってレントゲンを撮り、紹介状をもらってその日のうちにMRI検査を行った結果、上記の病気だと診断されました。

 しかし、嫌なものですね、面と向かって病名を告げられるというのは。


 で、痺れはまだ軽めなのですが、きついのは神経痛です。

 温泉や入浴剤の効能で決まって目にするこの名称ですが、体験する前は、

「神経痛? どうせジジババがなる関節痛みたいなもんだろ」

 くらいに侮っていたのですが。


 これがまあ、痛いのなんのって。

 ホント冗談じゃねえ。


 個人差はあるのでしょうが、たとえるならアザになるほどの打撲をした後のような、重だるい痛みが二の腕から手首の辺りまで長時間にわたって続く。

 痛みに波があるので一時消えたり、かと思うとまた何かの拍子にズキズキと(うず)きだしたり。


 神経痛を止めるには神経痛用の痛み止めが必要。

 いきなり強い薬は望めないので、まずは少な目から徐々に調整していく感じで。


 処方された薬は飲み続けることでより効果が出てくるそうで、よく効くときと効き目が若干弱いときがあります。

 これも個人差の範ちゅうなのでしょう。


 つげ義春の『ねじ式』の主人公か、昔の綾波レイの有名なポーズかってくらいに、ずっと片腕を押さえて、いてえなぁいてえなぁと思いながら声を殺してやり過ごす日々。


 お医者様が言うには、痛みはともかく、病気そのものを1発で治せるような特効薬はないし、ストレッチやマッサージをしても治りが良くなるわけでもない。


 首を急に曲げたり、上を見上げてはいけない(患部への刺激となる)と注意され、気晴らしにやっていた筋トレも首に負荷がかかる可能性があるので念のためにやらないようにとのこと。

 とにかく不必要な運動はするなと。


 痛み止めを飲みながら経過を見て、無理をせず、自然にヘルニアが引っ込んで回復するのを目指す。

 というのがお医者様と話し合った上での、今のところの治療目標です。


 とはいえ。

 日常生活と仕事はなんとかこなせているものの、不安はつのるばかり。


 これは根治するものなのか。

 仕事をして回復に遅れは出ないのか。

 かといって仕事をぽんぽんと休めないし。

 治っても再発する、と聞いたこともある──。


 前述のように、薬を飲んでいてもじわじわと痛みが出てくることもあり、それを抑えたくて追加でロキソプロフェンを使って鎮痛効果を増やすこともしばしばありました。


 お医者様には、その方法を長期間多用するのは控えたほうがいいと言われているので、なるべく回数は減らしていますが。


 また体の痛みとは精神まですり減らすものです。

 痛いときはそれで頭がいっぱいになり、心がささくれだって気持ちに余裕がなくなる。


 家や職場で当たり散らしたりはしませんが、どうしてもしんどいのがしかめっ面という形で顕著に出てしまっているのを自覚しています。

 一応、病気のことは伝えてありますが。


 痛みが出ていないときも、

「痛みのもとをつねに抱えている」

「いつ治るのか定かではない」

 と意識し始めると、なおさらに気持ちが落ちて。

 

 こんな不安定な精神状態では、ぼんやり本やスマホを眺めることはできても、集中しての小説執筆はおろか、新しい話のネタを考えたりプロットを組むこともできない。

 創作意欲そのものを削がれていく、と感じます。


 逆境・苦境に置かれても書ける人は書けるのでしょうが、メンタルよわよわなものでね。

 色々とままならず、もどかしいものです。


 と、こうしてとりとめのない文章を書いている間も、人差し指には正座した足裏と似たピリピリ感が絶えず続いていて、感覚が過敏になっています。

 悪化して、他の指にも同じ影響が出ないことを祈るしかありません。


 なるようにしかならず──この手の病気とは気長に付き合っていくしかないのでしょう。

 ただまあ、今さらですが。

 やはり病気を抱えるというのは、なんとも面倒なことです。


 最強だの無双だの、なろうほかWeb小説にはやたらと威勢のいいワードが並びますが、私の好きな言葉はやはり健康です。


 最も強く、(ふた)つとして並び立つものが無い。

 それが心身の健康です。健康第一。

 各病気の病状や薬の効き目などは、病院で見聞きした記憶やもらった冊子をもとに書きました。

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