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異世界リベンジャーズ  作者: 達磨法師
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エルダの酒場

やっと着いた‥



ここはガゼットの街から、100キロ弱離れた場所に位置する。通称『エルダの街』だ。



「福田ー珍しい酒置いてるぞ‥あ‥ガゼットの街で売ってた酒もある」


本当だ‥あの酒‥ひょっとしてこの街から仕入れてたのか?はたまたここの酒をガゼットの街で仕入れているのか‥どのみち、国交は有るみたいだな‥まあ、俺も商売には興味は無いが‥あちらに戻るのは楽そうだ。


「よーし花形ーその酒100本買うぞー」


「よっ!太っ腹!!」



「チッ‥商売の邪魔だ冷やかしなら消えな」


俺達の後ろから声がした。驚いた‥後ろを取られて気付かなかった‥


「アンちゃん冷やかしか?それとも客か?」



その人は白髪の女性だった。

見た目は幼そうに見えるが‥


「可哀想に‥」


「あっ?」


「その年で総白髪‥可哀想‥」


「黙れガキンチョ生れつきこの色なんだ!」


若白髪の少女は何やら花形と言い合っていた。


「おおぅお客さんかい?」

店の奥から男の人が出てきた。オッサンだな。

常々思うが、世界には随分とオッサンが多いような気がする。


よく考えたら、人間‥オッサンになってからの期間がやたら長いのでは無いだろうか?

考えても見ろ。10歳は少年、20歳は青年、

30歳はもうオッサンの域に突っ込んではいないか。30歳から、60歳くらいまでオッサンじゃないか?恐ろしすぎる。


「俺は客だぜオッサン」


「なんか失礼なガキだなお前」

まあいいよと、オッサンは言い、

「なんか欲しい物でも有るのかい」と聞いてきた。


「この酒‥この街の酒か?」


「ああ‥ソイツはエルダの酒だな」

「人魚の生き血が入ってるのさ」


『人魚っ!!』俺と花形が同時に素っ頓狂な声をあげる‥


「嘘だよ‥そういうキャッチの酒なのさ」


「ここは人魚の街だからな」



「なあオッサン!その話詳しく教えてくれ!」


俺の圧に押されて、オッサンはどうしよっかなぁと頬を欠いた。


「おいマキその人らを酒場まで連れてってやりな」


マキと呼ばれた子はさっきの白髪の少女だ。


「気乗りしねぇな‥ま客ならいいか‥その酒買ってくだろ?」


「ああ貰う‥3本‥」


「ケチくせー」


「金が入ったらまた来るよマキちゃん」と花形。


「はいはい毎度あり」




「なあお前ら何もんだ?明らかに普通の奴じゃあねぇよな?盗賊でも魔王討伐軍でもねぇ何なんだ?」


「『魔王討伐軍』ねぇ」


「私らアイツら大嫌いなんだ」



「へぇ~まあ善人じゃあ無いよな寧ろ大義名分を使ってやりたい放題やってるクズだらけって感じだよな」

マキは分かる分かると頷く。


「で?何者なんだ」


「えっと‥」

俺が言い淀んでいると、花形が隣で割って入ってきた。

「元ヤクザと元軍人」



「えっ‥ヤク‥グン‥」


「何いってんだよ花形!」


「隠してもしょうがないじゃん!事実なんだからさ」


まあ、事実だけども


「フーン分かんねーけど凄い人?」




「私は凄い人!」


「嘘くせー」

この二人は相性良さそうだな‥等と考えていたら

目的地に着いたようだ。


「私はマキ!アンタはハナガタと‥」


「福田!軍曹フクダと呼んでもいいぞ」


「うん!宜しくグンダ!」


「略すな‥悪意を感じるぜ」


「よろしくねマキちゃん」


「宜しく!ハナガタ」


全く何なんだろう、モヤモヤするぜ。


「で、ここはエルダの酒場だよ!ようこそ情報の街へ!!」


マキはそう言うと俺たちの手を取り酒場に入っていく。俺と花形も一拍遅れて酒場に入る。



中世の酒場ってこんな感じ‥って場所だ

北欧系の雰囲気のある場所だ‥割と嫌いじゃ無い‥


「ねぇマキちゃん‥マキちゃん何歳なの?」


「ん?16」


「それ酒場とかいいの?捕まらない?」


「何が?人間16で成人でしょう?」

キョトンとマキは聞き返してきた。


初めて知った。人間は16歳で成人らしい。


とにかく、この街で知り合いも出来た。情報収集も出来る‥当面は問題なさそうだな。女子二人も仲良さそうだ。


花形がは女子なのか?


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