5/49
行間
「呪いねぇ‥呪いねぇ‥これは呪いではないね」
コイツは件の医者に紹介してもらった呪い師だ。
「呪いではない‥どちらかといえば、その逆だ」
「逆?」
「人間はすべからく業をもって産まれて来るもんさ、その業が解ける瞬間には時折こういった事が有るもんさ」
「つまり?」
「治せん!!」
もういいよ。
「どうする?このまま生きてくか?」
「うん別にそれでも良いかなって気がしてきた」
キモ喋り方まで変わってる!!
「はぁー調子狂うな‥ま、お前が良いなら別に良いけど」一応は元に戻れるように聞き込みはしてみるか‥って何を聞けばいいんだ?
業が解けてるなら呪い師でも雇って、呪いまくって病垂れにすれば元に戻りそうな気もするんだがな‥本人が望まねぇならそれも無理か‥
さて、ここまでが前日談みたいなものだ、
これから、俺達は生命の泉とらやを見つけて、
花形はゴリゴリのヤクザに戻って、俺は、ついでに不老不死にでもなっておこうか。
取り敢えず、俺たちの旅は始まるわけだ。