ガゼットの街
俺の名前は福田。本名ではないが、こっちの名前の方が馴染みがある。
俺は元々傭兵だった。その頃は本名など名乗った事がなかったので、本名を名乗るのは少し抵抗が有るのだ。
「なあ福田今日は巨大コウモリの素揚げ食べね?」こいつは花形、名前からわかる通り、
俺達は同郷だ。ここの人間はみんな外国人みたいな名前をしているから、出会って直ぐに同郷の人間だと分かった。花形は、出会った当初筋骨隆々な青年といった印象だった。だから少し驚いたのだ、こいつは、街で討伐依頼の出ていた大型の魔物を、素手で殴り殺したからだ。
魔物が街に侵略してきたとき、直ぐに俺は銃を手に取った‥然し俺が動くより、花形の方が早かった。一瞬で敵を見定め、勝てると思うやいなや、閃光のように駆けてゆき、一瞬で敵を殴り倒してしまった。後で聞いたのだが、花形は、故郷では、侠客をやっていたらしく、【ステゴロの喧嘩師】等と呼ばれていて、その実力は位置軍隊の
軍隊長と同格程だと言われていたらしい。
花形はその事が不満だったらしい、自分は軍隊長なんかよりも強いといっているが、現役時代
俺の最終階級は、軍隊長だった。正確には軍曹なのだけども。
これが俺達の出会いだ、取り敢えず俺はこいつと行動を共にすることにした。