捏造の王国 その47 会食依存症与党?自粛無視感染拡大の犯人は与党ジコウ党だ!
明けましても目出度くない新型肺炎ウイルス蔓延中のニホン国。緊急事態宣言やらなにやらで感染拡大を防ごうとするも、肝心の与党議員らの会食はとまらず、総理本人も朝食会をやっていることを地獄の書記官に揶揄されて…
明けましても新型肺炎ウイルスの感染爆発におびえるニホン国。変異種も多種多様、既に肺炎だけでなく様々な症状を引き起こすウイルスに頭を悩めている各国トップであるが、ニホン国のガース総理はそれ以外にも悩める案件が鏡モチよりてんこ盛りであった。
「ああ、どうして、なんで、我慢できないんだ!サンカイさんも“飲食店にはいったが、会食はしてない”などとご飯論法にさえなってない世迷いごとを。緊急事態宣言を出す前に会食はやめようと指示したというが、言ったことは取り消せないし」
と、華やかな松竹梅の絵柄の新春用茶碗に金箔入りの高級日本茶をいれ、正月らしい一服ではあるが、
「首都の感染者はウナギどころか、大噴火状態だ、医療崩壊が目前というか、宣言を出したものの感染拡大はとまりそうにない。な、なんで、国会議員でルールさえ作れないんだー」
と思わずがぶ飲みしてしまうガース総理。茶を味わうどころか、これではやけ酒ならぬ自棄茶である。
「し、しかも私も官邸で正月。くうう、じ、地元に帰って選挙の準備がー」
“それで、貴方も朝は会食ですかあ。まったくしょうがない人ですねえ”
と、めでたい初春なのに全くめでたくないが毎度おなじみとなった地獄の書記官の声。
「ど、どこだ、どこに」
と、見渡すとなんと、新春用急須の金ぱくを貼り付けた部分が鏡の代わりとなってしまっている。
「な、なんてとこから出てくるんだ!これでは急須のありがたみが減るどころかマイナスではないか!」
“そういわれましてもねえ。だいたいありがたみなんてゲン担ぎしてる場合なんですかあ、昨日も連休明けそうそう感染者数がとんでもないですねえ。いやあ、地獄も裁ききれないんで、いよいよ現世に介入かどうかで、向こうの神さんと協議にはいるらしいですよお”
唯一神と閻魔大王との協議という長崎ちゃんぽんに、札幌ラーメンをたしたような異常な事態ではあるが、そんなことより自国の緊急事態のほうが優先のガース総理。
「あ、あの世の協議なぞ、知ったことか、こちとら医療崩壊が」
“それはあ、貴方たち、与党幹部やら閣僚があ、宴会やってるからでしょう?ね、ガースさーん。この間のお、会食違反者アプリにジコウ党さん全員ひっかかりましたよねえ(捏造の王国 その46 参照)”
「そ、それはだな。あのアプリは中止だ、一般には出回らないし」
“で、会食自粛う、帰省自粛う、呼びかけたのにい、さらにい緊急事態宣言したのにい、皆さんやってますよねえ、実質会食”
「そ、それはあ」
“あ、アベノ元総理なんてえ、帰省してすぐう、数十人からなるう、後援会の集まりやったそうですねえ。桜を愛でる会の疑惑は晴れたあ、なんていってますけどお、全部秘書のせいにしてえ、いいんですかねえ。秘書に金を使われたのにい、訴えないなんてえ、やっぱり知ってたんですよねえ”
「それは関係ない!さ、サンカイさんのは誤解なんだ!テレビでサンカイさんが言ったのは秘書がその、誤魔化していったのをだなあ」
“そうはいってもお、知らなかったら問題ですよねえ。秘書が法律に何十回も違反しててえ、知らないなんて、そんなオマヌケによくニホン国を、何年もまかせてられましたねえ。あ、だから感染爆発したんですねえ。やっぱり元凶はジコウ党ですかあ”
「不起訴だからそのお」
“それって貴方方が検察の最終人事に手を入れられるからですよねえ、ホント誤魔化し大好きなんだからあ、もう。だから集まったけど会食じゃないなんて屁理屈いえるんですねえ、まるで頑固耄碌老人の言い訳そのものでしたよねえ、サンカイさんの”
「そ、それは確かに、あれは酷い…じゃない、その会合には理由が」
“会合はリモートでやればいいですよねえ。デジタル庁とかつくってIT化進めるんじゃないんですかあ?あ、やっぱりジコウ党の議員さん方の大半は秘書がいないとパソコンどころかスマホのメールすらできないって本当だったんですねえ。いっそ秘書を議員にしたらどうですかあ?安上がりですみそうですねえ”
「わー、何を言い出すんだ!だいたい話があちこち飛びすぎるぞ、何が言いたいんだ、要点はなんだ!」
と、キレ気味のガース総理。
“いやあ、貴方とはなしてるとお、論点ずらす癖がついちゃうんですよねえ。さすが鋭い質問から逃げまくって、いまだに逃げてる、みっともない、情けない、恥ずかしい総理ですよねえ。会食してるマスコミ、御用学者やら太鼓持ちコメンテーターが上手く隠してくれなければタダノ貧相オッサン…”
「だから、何を!」
“つまりですねえ、ジコウ党さんの議員さんは会食が好き、桜のように法に触れても、国民に自粛を呼びかけてもやっちゃう。抑制が効かない、我慢ができない、ってことは、これは依存症ではないかと”
「は?」
地獄の書記官から依存症などという医学用語っぽい単語をきいて目を丸くするガース総理。
“それで、我々、あの世が、ま、天変地異とかあ、起こしてもいいんですけどお。そういう介入はあんまりしないほうが、科学的発展というか人類の進化によくないってことでえ。一応理屈とかがとおるやり方を考えてるんですよお”
非科学的な存在が、そんな科学と合理性に考慮しなくても、と思いつつ黙ってきいてしまうガース総理。
“それでえ、ジコウ党の人たちはあ、会食依存症でえ、つまりはあ、精神疾患というか障害を抱えているのでえ、全員辞職してもらってえ、家族支援者もふくめてえ、特殊病院で治療を受けさせるってことにしたらあ、どうかという方向で動いてるんですよお、ニホン国に関してはあ”
「げええ、ま、まさか私も!」
と、トンデモナイ話にのけぞるガース総理。
“もちろんですよお、だって緊急事態宣言してえ、会食自粛呼びかけといてえ、毎朝打ち合わせと称してえ、会食してるんですからねえ、ガースさん。宣言したそばからあ、すぐに自分が破るなんてえ、アルコール依存症より悪いじゃないですかあ。断酒宣言して破る人でもお、もう少し持つ場合が多いのにい”
アルコール依存症患者よりも悪いなどと言われ、激怒しそうなガース総理。
「わ、私がアル中だとお!ほとんど酒なんぞ飲まん、私はそんな意思が弱くない!“
“そんじゃ権威とオベッカに弱いんですかあ。サンカイさんの宴会にい、御機嫌伺いにいったりい、持ち上げてくれる芸能人と会食したりい、酒は飲まずとも会食とおべんちゃら中毒なんですねえ。中毒と依存症って点ではアルコールやゲームと大してかわらないですねえ。それより悪いか。なんたってアルコールやゲームは一人でいいですけどお、会食は人数がいなきゃあできませんからねえ、そしてウイルス広げてますしい”
「わ、我々は、か、感染はしないんだー!」
“あ、やっぱりC国のワクチン先に打ったって本当だったんですねえ。それにジコウ党の会合では他の場合では明らかに濃厚接触者として検査うけさせられるような場合でも、なんとか誤魔化してるそうですねえ。検査うけたら感染したかわかんないですからねえ。野党の議員さんなんてちゃんと検査うけようとしたのに拒否されて死んじゃいましたからねえ。かわいそうですねえ。ホントお気の毒ですよねえ、与党党首がこんなんでえ”
「やめろおおお」
ガッチャーン
と思わず急須を割るガース総理。
「く、くそお、何が会食依存症だ。こ、国民に年始の初もうで分散、新年会中止を呼び掛けた手前、だいたい緊急事態宣言を一都三県に出したんだし、きちんと守る…」
と言いかけた途端、タニタニダ総理補佐官、シモシモダ総理補佐官、ニシニシムラ総理補佐官の三人が部屋に飛び込んできた。
「そ、総理大変です!アトウダ副総理が地元に帰って、必勝祈願に神社にいったとスクープが!支援者数十人と一緒だと、SNSでもあげられております!」
「そ、総理、サンカイ幹事長が、その、有名ホテルで新年会を!三密は避けたとおっしゃってますが、人数と会場、そしてコンパニオンの数から、とてもソーシャルディスタンスはまもれなかったのではないかと。し、しかもコンパニオンの一人がマスクなしで議員を談笑する自撮りをネットに上げるというバカなことを」
「そ、総理大変です!アベノ元総理が地元で新年祝賀会を!新年会じゃないからいいんだ、一都三県でないからいいんだ、とかおっしゃって」
三補佐官の報告を聞いて思わず茶碗も落とすガース総理。
パリーン
目出度そうな急須も茶碗も割ってしまうという新春早々、頭の痛い一年になる予感が心に広がりまくりのガース総理であった。
どこぞの国では医療崩壊間近いや、もうすでに崩壊中というすごいことになってますが、新年会だの完全に禁止措置などはないようですね。成人式でもマスクなしの密、取りやめなし、どこかの区の警察署で飲み会クラスター発生、与党市会議員がコンパニオンを呼んで飲み会などの記事がみうけられるようです。”国会議員が会食してるのに俺らは駄目なの?”という若者のセリフがこんなハチャメチャなことになってしまう理由をよーくあわらしているような気がしますわ。