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帝国の反逆軍

地下通路を通って連れて来られた先は何人もの男達が集まった部屋。全員の衣服はボロボロで汚れており、生活レベルが相当低いのだろうということが察せる。

怪しむような鋭い目付きでこちらをみる彼等は、相当に苦しい生活を送っているのだろう。


その奥の奥であぐらをかいて座っていた男…まとめ役的な立場であろう、髭をたくわえた屈強な男がルイに話しかけた。



「てめぇか、今日の昼頃に王城にしようとしたあげく放り捨てられて、夕刻辺りから俺等を探してた妙な野郎ってのは」


彼もまた厳しい人生を歩んで来たのだろう、腕には剣で切り裂かれたかのような凄まじい傷や火傷跡、片目に関しては完全に潰れているようで眼帯を付けていた。

……問いに対して、ルイはなんとも言えない表情で答える。



「知ってたならもっと早く接触してほしかったんですけど…」

「出来ねえ話だな。なにせ俺らはこの国に対して反旗を翻そうとしている極悪犯罪者予備軍だ…嗅ぎ付けられた時にゃあ一巻の終わり、妙なヤツをなにも考えず入れるなんてのは自殺と同じだ。」

「まぁそれはわかるけど、じゃあなんで今俺を呼び込んでるんだ?お前達からしてもまだ俺は狂人か何かにすぎないだろ?」


確かに、というか当然抱く疑問だろう。妙なヤツをなにも考えず入れることはしないと言っていたヤツらが、金を払うと口約束をしただけでルイを入れる意味がわからない。

問いかけに男は答える



「まぁ……結局のところ俺らも人手が足りねぇのさ。それに、ここに居んのは自分の産まれた土地で悪い扱いを受けて追い出されたり、嫁さんを殺されたりして、国に激しい怒りを持つヤツらばかりだ。まともな取得も蓄えもねぇ、それに国のためになんざ働く気もねぇときたもんだ。

当然表で金を稼いでるヤツだって当然いるが、その稼ぎだってこいつら養うので手一杯」


確かに反逆を企む組織として見れば数は足りないが、数人の稼ぎで養える数かと言われればそれは違うと即決で言える。



「―――――そんな時に金を持ってるらしい上に見たところ上等な戦士の風格……いや、英雄の風格を持つお前さんが現れた訳だ。こいつぁ逃がしちゃいかんと俺の心が叫んだね」

「そんな勘で?」

「その勘を忘れて鍛冶の仕事はできんわい。武器持つに値しない野郎に上等な武器なんざ与えちまったら鍛冶師失格よ…人をみる目だけは確かでなきゃなんねぇのさ」


どうやらこの男は鍛冶師であったらしい。

その男は突如として立ち上がり、見開いた片目でルイを見つめたかと思えば、スイッチが入ったかのように語り始めた!



「お前さんにゃわかんねぇかも知れねぇが、この国は()()()()()!!

50年近く前の、国を争った戦いに勝利した国王が就任してからずっと中身が腐り続けて、この数年でそれが外にまで漏れだした!!

土地を任された貴族達は重税を課しはじめた事で市民はボロボロになり、市民間でのトラブルも増えてその果てには金を奪い合って殺し合いにまで!!

どれだけ国に文句も言おうとも、そんな事は知らないの一点張りで何の進展もおきやしない!!だから俺らは反逆を決めた、だから俺らはここにいる!!なぁ、お前さんよ――――」


ビシッとその太い指をルイに突き立て、言う。



「――――俺らの力になってはくんねぇか?俺らに出来る事ならなんでもやってやる、なんでもくれてやる。

この国を……俺たちが産まれたこの国を救いてぇんだ…ッ!!」




『特殊クエスト『浪漫の主を名乗る帝』が発生しました。』

『特殊クエスト『浪漫の主を名乗る帝』

  推奨レベル 75~

 ・自身の信じる浪漫を追い求めて皇帝になった男、ロムルス。彼は全ての人類が自身と同じく浪漫を追い求める国を作る為、国内の取り決め全てを棄てた。

このままでは国民が重税に倒れて朽ちてしまう、反逆組織と共に彼をどうにかして!!』



ルイは、熱のこもった彼の言葉を聞いて、一言答える。



「当然受けるさ――――――俺を次の皇帝にしてくれるんならな!!」







「「「「「はぁぁぁぁああぁあぁーーーーーーーーーーッ!!!!!!??!?」」」」」

ブクマ、評価、感謝ありがとうございます!!!!

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