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“恐怖の大王„ 2

日刊のランキング…上がってる…!?

拳打の猛攻と、それをいなし、避けつつ繰り出される槍による突きと斬撃。怒涛の勢いで行われるそれは、もはや常人の目では視覚する事すら難しい。


いやしかし壊れかけの動力源(心臓)を鼓動させ熱量超過(オーバーヒート)させる事によって()()H()P()()()()()()()()()()アンゴルモアも相当におかしいが、ルイは更におかしい。

耳を潰した事によって、聴覚に起因する相手の行動は無効化される……つまり、音が聞こえないだけでそれ以外に変化はないのだ。

爆音によって発生する立っていられない程の衝撃波も、それに脳や内臓が揺らされる激しい吐き気と頭痛も、一切の変化は無い。



――――バコンバコンバコンバコンッッ!!!!


動力源の爆音は常時響いている、常時体内器官が揺れている。

しかし倒れない、槍を構えて今石突でアンゴルモアを弾き飛ばした!!



『呵呵呵呵ッ!!矢張遣りおるわッッ!!』

「『概念付与・必殺必中の死槍(ゲイ・ボルグ)』ッ!!」


敵が単体であろうとゲイ・ボルグは分裂する。分裂数は3本から大幅に上昇しなんと15本!!『概念付与・必殺必中の死槍』は全ては当たれば確定急所(クリティカル)、それら全て『概念付与・猛焔の稲妻槍(ブリューナク)』で光速程の速度で放たれてクリティカル威力も上昇するのだ、堪ったものではない。


アンゴルモアも脅威を察し4本を凪ぎ払ったが、しのぎ切れずに6本をその身に受けた。突き刺さった槍を引き抜くよりも先にルイの起こす次の行動を阻止する方が妥当であると判断するアンゴルモア、しかし先程この槍を投擲した場所にルイの姿は既に無く―――



「『猪突猛進』んんッッ!!!!」

『何ィ!?!』


槍の痛みに悶えた一瞬の間に戦車へ乗り込んだルイに引き潰された―――ッ!!


何だ此は!?圧倒されている、速すぎる!!

何度も言う通り常に爆音の動力源は鼓動している為、立つこともままならない衝撃波は生じている筈……否、アンゴルモアの身体が赫熱している限りは止まっていないのだ、確実に。


では何故これ程までに動きが良くなっている?

答えは簡単、彼の性質に由来するモノだ。

彼は元より普通のゲームではそれ程まで突出した強さは示さない。RPGやアクションゲーム、格闘ゲーム、FPSゲーム、どれにおいても『普通』の成績しか残せない。


――――しかし、崖っぷちになれば話は違う。


敗北や死、それが目前にまで迫って来た時こそ彼本来の実力が発揮される。

彼は感覚派でありながら知能的に戦うゲーマーだ。何故今この状況なのか、何故今地に倒れ伏そうとしているのか、必ずある筈の隠された理由を必ず見つけ出す。


そして、それを見つけ出したならばそれに最適解の行動を取るに過ぎない。

爆音がうるさいならまず耳を潰せばいい。そうすれば思考に集中する事が出来る。

立っていられない程の衝撃波?(たわ)け、力を込めて大地を踏みしめ、意識を正しく保ち続ければ立っていることも可能な筈だ。

頭痛がする?ヤツを倒せばどうにかなるのだから我慢しろ。


自己暗示に程近い…否、完全な自己洗脳。

それを以て全ての準備が漸く整うのだ。



「―――楽しいな、オイ」


小さく、微笑みながら呟いたルイ。

アンゴルモアはその瞬間、生まれて初めて恐怖の感情を抱いた。

【悲報】アンゴルモア君、実は結構心弱かった

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