6.自分の絵柄
ども、底辺爆走中のウナです。
ちょっと宣伝をサボったり、更新サボったりするだけで、
【カタクリズム】のアクセス数なんて0~3がデフォですよ!w
それに比べ、エッセイは安定して二桁の読者がいる事に驚いております。
いつも読んでくれてる人には感謝です。
さてさて、今回は絵について書いてみます。
実は以前から複数の人から要望がありまして、
是非見てみたいとの事でしたので今回書く事にしました。
なので、興味無い人や、僕より上手い人はスルーでいいですよー。
それに、これはあくまで僕のやり方なので正解ではありません。
そこだけは注意してくださいな。
では、今回も行ってみましょう!
何から書けばいいのか悩んでしまいますが、
とりあえずは僕の絵が今の状態になるまでを……。
皆さん、絵を描かれますか?
僕は小さい頃から美術系の絵はずっと描いていました。
県のコンクールで賞を頂いた事も何度かあります。
ですが、漫画やアニメ調といった、
いわゆる二次元絵を描いた事はほとんどありませんでした。
そんな僕は30過ぎてから練習し始めた訳ですが、
実は美術系の絵も10年近く描いていませんでした。
でもね、人間って凄いんですよ?
10年近くやってなくても手は覚えているものなんです。
1週間もすれば元の絵ほどではありませんけど、ある程度まで戻りました。
僕もまだまだ捨てたもんじゃないじゃん、なんて思ったほどです。
しかし、今の僕が描きたかったのは美術系ではなく、
漫画やアニメのような二次元絵です、全くの別物ですよね。
で、見よう見真似で描いてたのですが、これがもう……酷い酷い。
バランスは崩れますし、目の大きさも違っていたり、
もう色々酷くて、見るに堪えないレベルだったのを覚えています。
そこで何個か気づいた事がありました。
まず、僕には二次元絵を描く「知識と技術」が足りない。
リアル系はある程度描けますが、二次元は全く違うんですよ。
なんと言いますか……二次元絵はデフォルメされているんです。
この差が僕の中で上手く消化出来ず、デタラメなバランスになっていたのです。
自分の中での落とし所が解らず、部位ごとでリアル系だったりしたのです。
先程書いた「目の大きさが違う」ってのはこれのせいですね。
左右の目を1つずつ描く訳ですが、どこまでデフォルメすればいいか解らず、
片目はリアル寄り、片目はデフォルメみたいにチグハグになっていたのです。
そこで「二次元絵とはなんぞや」と知る事から始めました。
まずは、ひたすら他人様の絵を見ました。
好きな絵描きさんから、全く違う画風の人まで色々です。
で、結果から言いますと……サッパリ判らなかったです!w
これはやっぱり描いてみないと駄目だな~と思いまして、
今度は真似る事に集中したのです。
ようは【模写】ですね。
模写する事で二次元のバランスを身体に覚えさせようとしたのです。
これはかなりの時間を掛けました……おそらく三桁の枚数は描いたと思います。
結果的に、理解は出来たのでこれは大成功と言えるかもしれません。
そこから僕は自分の絵……オリジナルを描き始めます。
これが驚くほど下手くそでしたw
いや、ちょっと違うかもしれません……下手に見えただけです。
模写していた元絵の数々は超がつくほど上手い絵ばかりです。
そればかり練習したせいで、自分の絵がすごく下手くそに見えたんですよ。
でも、描き始めの頃と比べると天地の差があるくらい上手くなってたんです。
それに気づけたのは結構経ってからですけどね、
この頃の僕は【自分の絵柄】がありませんでした。
そりゃそうですよね?
真似ばかりしてきたのですから、自分の絵なんてある訳がない。
それが結構……苦痛でした。
毎回毎回違う絵柄になってしまい同じキャラを描いても似なかったんです。
めちゃくちゃしんどかったです、すごくすごく悩みました。
これを知人のプロの人に相談した時こう言われました。
「手癖が無い人っているんだ」
そう、絵を描く人なら誰もが通る道である「手癖」です。
普通は手癖で描いてしまって成長しない人が多いらしいですね。
しかし、僕にはその手癖が無かったんですよ。
あ、ちょっと嘘つきました。
全く手癖が無かった訳ではないのですよ。
美術系の手癖は存在していましたが、二次元絵は描き始めたばかりなので、
癖がつくほど描いていなかったため手癖が無かったのです。
という訳で、手癖が無いのでどの画風でもある程度描けましたが、
【自分の絵柄】だけが無かったんです。
模写のしすぎの弊害ですかね?確かな事は解りませんが、
僕の絵は直前に見た絵の絵柄になっている傾向が強かったのです。
そして、またプロの人に相談したところ、こう言われました。
「自分の好きな絵師さんの絵柄を描きやすいようにアレンジすれば?
意識して描くようにしていけば、多分それが自分の絵になると思うよ」
なるほどなるほどと納得し、僕は自分の好きな絵師さんを探します。
グー○ル先生で色んな作品を検索し、どの絵が描きたいのかにらめっこです。
最初に目についたイラストレーターが「村○蓮爾さん」でした。
昔からこの人の絵は大好きだったのです。
古くだと「豪○寺一族」や「快○天の表紙」、
アニメなら「青の○号」「ラス○エグザイル」「シャ○グリ・ラ」などなど。
リアル寄りの中にもちゃんと二次元らしさが残っている神がかった絵です。
今現在も一番好きな絵描きさんです。
しかーし!
この人の絵、上手すぎて真似るなんて芸当が出来ないのです。
質感こそこの人の最大の持ち味なのですが、僕にその技術はありません。
なので、別の人を探す事にしました。
そして、見つけたのが「かん○きひろさん」です。
「俺○妹がこんなに○愛いわ○がない」「エロ○ンガ先生」など、有名ですね。
可愛い女の子を描かせたら天下一品!
ってな訳で、絵柄を真似つつ自分なりのアレンジを加え始めました。
これが思ったよりしっくり来まして……描くのが一気に楽しくなりました。
まだ不安定でして、よく絵柄が荒れますが、
少しずつですが【自分の絵柄】ってのを手に入れて行ってる気がします。
さて、これが今の僕の絵になるまでのお話でした。
オマケでプロ達からの有り難い御言葉を幾つかご紹介。
↓
可愛い系のを描きたいならデッサン系から入らない方がいい。
リアル系が描きたいならデッサンからでいいけど、
萌え系が描きたいならそっちは後でいい、全く違うから。
ある程度描けるようになったら人体の構造を理解して、
意識して描くと一気によくなると思うよ。
参考資料は必須、見ないで描く人は上手くならない。
苦手だからって避けてないで、下手でもいいから描くと上手くなるよ。
ボールペン1発描きで練習してみな。
消せない環境にすれば丁寧に描くようになるはずだから。
服の中もしっかり意識して描いた方が崩れないよ。
身体を上手く描きたいなら裸体の練習あるのみ。
性癖をどこまで出せるかがキャラの魅力に繋がるよ。
キャラ作りは、シルエットでキャラを描き分けられるかどうか。
↑
ためになりそうなものだけを抜擢しました。
ホントは僕の心を粉々にした言葉の数々もありますよ!w
↓
「そこ違和感」「肩はそうなってない」「別のキャラかと思った」
「立体が死んでる」「パース狂ってる」「原色使い過ぎ」
「いかにも素人って感じ」「前の方が良かった」
↑
などなど!何度心を折られたか!w
毎度、僕は分子分解レベルで崩れ去ってますw
それでもめげずに頑張ったのです……。
それじゃ、ここからは練習法についてです。
練習法は複数ありますので何個か紹介します。
まず、上の方にも書きましたが【模写】ですね。
先人達が培ってきた技術を会得するにはとても良い方法です。
僕と同じように、二次元絵のバランスが身についていない人にはオススメです。
脳死で真似るだけではダメですよ?
ちゃんと、ここはこう描くのか~と学びながら描きましょう。
続きまして、プロの御言葉にも書きましたが【ボールペンでの1発描き】です。
失敗しても最後まで描き上げるのです。
納得いかなくてもちゃんと最後まで描くんです。
で、描き終えた絵を見て一人反省会です、次に繋げましょうね!
続きまして……【エロ絵】です。
お前は何を言っているんだ?状態かもしれませんが、
これ、びっくりするくらい上手くなるのですよ!
何故かって?そりゃモチベーションが違いますから!!
ってのはちょっと(?)冗談ですが、
エロ絵は基本的に肉体を描かないと話にならないからですね。
僕は元々は恥ずかしくて裸体を描いた事がありませんでした。
しかも、美術の方でも人体はほとんど描いて無かったのですよ。
という事で、裸体の練習として描き始めた訳です。
それに、えっちく見せるためには変わったアングルで描かねばなりません。
これが難しい難しい……そして、物凄く練習になります。
身体の立体感、柔らかさ、固さ、動き、色気、特殊なアングル……。
ちょっと考えるだけでこれだけ色々な技術が必要になるんです。
そして、何よりも難しいのが……。
「絡み」です。
えっちぃ絵には相手も欲しくなりますよね?
それを足した時、位置は正しいか、大きさのバランスは合っているか、
体勢的に違和感は無いか、奥行き、などなど考える事が爆発的に増えます。
結果的に……1人の立ち絵を描くのと、
絡み絵を描くのでは、難易度が段違いになるのです。
難しい絵を描けば描くほど上達は早いと思います。
なので、エロ絵というのは上達への近道だと僕は思っています。
最後にもう1つ……【部位ごとの練習】です。
これはエロ絵に近いと言えば近いのですが、
手だけ描いたり、胸から腹までを描いたり、腰回りだけ描いたり
足だけ描いたりと、普段描くバストアップ以外の部位を練習するのです。
全身を描くのは時間的にも体力・精神的にもしんどい時、
そんな時でも部位程度なら案外描けるものです。
ってな感じの練習をやってます。
まぁ、練習という名の趣味なんですけどね?
さて、次は……僕の絵を描く手順です。
この通り、まずアタリを適当に描きます。
それを薄くして、別レイヤーに描き直します。
で、元のアタリを消して、今度は背景などのラフを。
ってな感じで進んでいく訳ですが、
この絵はここで投げてしまったのでこれ以上はありませんw
いつか続きを描くかもしれないけど予定は未定!
こちらの絵はアタリ→清書→ベタ塗り→明暗→背景って感じです。
僕の悪いところなのですが、1枚の絵に時間をかけられないのです。
どうしても集中力が続かず……頑張っても2時間がいいところ。
もっと綺麗に描いたり塗ったりすればいいんですけどねぇ。
こればっかりは苦手なので……。
塗り方は色々研究中でして、最近覚えたのがベタ塗りで色分けした後に、
ソフトライトという機能で明暗をつける方法をやってます。
これがあまり時間掛からないのでお気に入りです。
長くなってしまいましたね……ですが、最後にもう1つだけ。
キャラを描く時の構図やら何やらです。
僕は制服女子が大好きなのでよく描いてますが、
やっぱ描く上で【観察】って大事だと思うんですよ。
プロの御言葉にもありましたが、資料を見ない人は上手くなれない!
なので、よく人間観察してます。
どうしても描くのは10代~20代キャラが多いので、
その辺の年代を意識的に見るようにはしていたりします。
で、どこを見てその年齢に見えるのか、
どこがその年齢の良さなのか、そんなのを研究してます。
少しでも良く見せたいし、上手くなりたいから。
流石にファンタジー物は実物がいないので、
ネットとかで古い絵画を見たり、その次代の服の資料を漁ったりですね。
ポーズが思いついたらどのアングルで見せるか……、
どのアングルからが一番可愛いか、惹かれるか、目につくか、
そんな事を考えながら脳内でぐりぐり回してます。
アタリで何パターンか描いてる時もよくあります。
その中で気に入ったのを描く感じですね。
さてさて、いい加減長いのでここまでに!危うく5000文字ですよ!w
では、またの機会に~。