4.評価ポイントの闇
どもども、早くも4回目です。
今回は「小説家になろう」の闇に触れています。
前の3回のようなポジティブな内容ではないかもしれません。
あまり気分のいい話ではありませんので、
これから創作を始めようという方はスルーしても構いません。
ただ、最後まで読んでおくとためになるかもしれませんよ?といった感じです。
現在連載中の方はちょっと閲覧注意かもしれません。
もしかするとですが、モチベが下がる可能性がありますのでご注意ください。
ですが、上にも書いた通り、最後まで読むとためになるかもしれませんよ。
では、行ってみましょう!
小説家になろうには【評価ポイント】なるものがありますよね。
皆さんも自作品のポイントが気になった事があるのではないでしょうか?
読み専の方はポイントを選ぶ時の参考にした経験はないでしょうか?
おそらくあると思います、というか、ある前提で書いていきます。
創作をする上で他者からの評価というのは重要です。
創作者は、それを喉から手が出るほど欲する人は多いと思います。
むしろ……それだけに執着している人が大勢いるほどです。
それほど魅力的なものなのでしょう、多分。
多分というのは、僕にはそこまで重要ではないからです。
以前にも書きましたが、僕は読者が増えない事はそこまで苦痛ではありません。
2~3人でも見てくれる人がいるならそれで十分と思えるほどです。
あ、でもポイントを一切気にしないという訳ではありませんよ?
そりゃ増えれば嬉しいですし、減れば悲しいです。
以前、【カタクリズム】の「最新話だけ開いた人」が文章力2・ストーリー2を付けて行きました。
これが初めてのポイントだった僕は絶望したものです。
ポイント貰えたのに何でヘコんでんだよ、って思いますよね?
ヘコみますよ、そりゃ……だって、最初の評価がそれだと、作品は殺されたも同義なんです。
文章力とストーリーのポイントを見て読むか決める人は一定数います。
そして、その割合は結構いるようなのです。
で、その人達が2・2評価の作品を見てどう判断すると思いますか?
答えは簡単です……スルーですよ。
この2・2という評価が入って以降、アクセス数は極端に減りました。
あぁ、僕の作品は殺された……って、本気でそう思いましたよ。
正直に言いますと、この後少しして僕は半年近く休載しました。
当時の僕は僅かでもアクセスがあるのが嬉しかったんです。
2~3人かもしれないけど見てくれてる人がいる!って喜んでたんです。
それすら無くなってしまったんですから、心が折れてしまったんですよ。
7日連続アクセス0なんて当たり前でした。
酷い時は10日以上続いた事もあります。
しかも、2・2を入れた人……善意なんだそうです。
彼はこんな事を言っていましたよ。
「俺は1・1でも入れた方がいいと思ってる。0より遥かにマシだろ?」
その結果がその作品のアクセス数の激減に繋がるなんて想像もしてないのでしょうね。
なので、僕はそれ以降ポイントという物はどうでもよくなりました。
今となって考えてみると、この評価は有り難かったかもしれません。
僕を評価ポイントという束縛から解き放ってくれたのですから。
ま、無理にポジティブに考えた答えですけどw
っと、今回は僕の話は置いておいて、ポイントのお話です。
さて、突然ですが皆さん、Twitterはやっていますか?
なろう作家で創作垢を持っている人なら、
最低でも1度は見た事があるであろうタグがあります。
【RTしたら読みに行く】……と、いうタグです。
こちらのタグ、とても利用者の多いタグでして、
ざっと見ただけでも連日数十万のツイート(RTを含む)が流れています。
一応、Twitterをやっていない人のために説明しますと……。
RTとは、拡散と同義と思って頂ければ解りやすいかと思います。
そして「タグ」というモノは、それを貼って呟き(ツイート)をすると、
そのタグをクリックすれば、貼って呟いた人全員のツイートが見れるというものです。
なので【小説家になろう】や【narou】なども人気タグの1つです。
さて、この【RTしたら読みに行く】タグですが、
詳しくは知りませんが、元々は読み専の方が始めたのかもしれません。
「埋もれている作品を作者自ら教えてくれよ!」というコンセプトだと思われます。
とても良いアイデアですね。
素敵な試みだと思います、ホント素直にそう思います。
だってそうでしょ?自分の作品をアピールする最高の機会じゃないですか。
鳴かず飛ばずの作者にとってこれほど有り難い事はないですよね。
えぇ、とても良いですね……元々の使い方のままなら、ですが。
これはなろうの闇とも言える部分ですが、このタグ……実は悪用されています。
元々の使い方ならいいと思いますよ?規約的にギリギリ感はありますけどね。
あ!そうだそうだ、ここで小説家になろうの規約の一部を載せておきましょう。
その方が解りやすいですよね。
↓これが小説家になろうの規約の一部です↓
【一人又は複数のユーザが、本サイト内外を問わず、
特定の作品に対する評価を依頼する文章を掲載する、又はメッセージで送信する行為。
ただし、本サイトの評価システムの信用を毀損する恐れがないと判断される行為は除く。】
↑これが小説家になろうの規約の一部です↑
ご覧の通り、なろうでは特定の作品の評価を依頼してはいけないのです。
そりゃそうですよね、これが出来ちゃうとサクラだらけになってしまい、
評価ポイントが嘘だらけになってしまって参考にならなくなってしまいますものね。
で、先程僕が「規約的にギリギリ感はありますけど」と書いたのはこれが理由です。
評価ではありませんが、特定の作品を読むという確約を依頼する行為だからです。
ハッキリと言ってしまえば規約違反ではありません。
ですが、限りなくグレーです……という訳でギリギリ感って事です。
さて、話を戻しましょう。
この【RTしたら読みに行く】タグですが、
なろう作家のTwitter利用者の大半が使っていると言っても過言ではないのです。
そして、その方達のアクセス数を見ると、割りととんでもない事になっている例が多いです。
1つ例を挙げます。
以前、まだ1話しか投稿されていない1200文字くらいの小説がありました。
投稿者のツイートが目に付き、どうやら創作初心者らしいので何となく読んでみたところ、
文章力は恐らく中の下かそのくらいで、特に惹かれるようなものはありませんでした。
内容はコッテコテの「なろうテンプレ」で、
神様の手違いで死んでチート能力貰って異世界来たぜ!って感じです。
これじゃアクセス数もポイントも厳しいだろうな~と思い、何となく小説情報をポチッ。
その時の僕はリアルに「ひゃぁっ!?」って変な声が出ましたよ。
なんと、ブクマ480件、総合ポイント1100くらいだったのです。
何事だ?これは……と思いました。
いくらテンプレが人気あるからってこれは行き過ぎじゃ?と思ったのです。
で、その方の呟きを辿ってみると…出るわ出るわ。
その作者は【RTしたら読みに行く】タグの付いたツイートをひたすらRTしてたのです。
結果、まだ1200文字にも関わらずアクセス数は連日2000を超えていました。
「これを真っ当と思っていいのか?」という疑問が僕の中で大きくなりましたよ。
確かに規約には違反していないと思います…ですが、限りなくグレーだと思いませんか?
なんというか……汚いやり方、というのが僕の本音です。
正直このタグが苦手になりました。
それ以降、どえらいポイント(3000以上)になってる作品を見る度、
作者のTwitter垢を覗くようになってしまいました。
ん~…まぁその、なんですか……結果だけ言いますと、82%がそれでした。
※ちなみに総合ポイント3000以上の200作品で統計を取りました。
少々数が少ないので正確ではありません、参考程度に読んでください。
これが今の小説家になろうの正体なのかもしれません。
PRもまた必要な事なのかもしれませんが、僕はこれは少し違う気がしてしまいます。
さて、上の方で「このタグは悪用されている」と書きましたよね?
皆さん上に書いた内容がその「悪用」だと思ったのではないでしょうか?
確かにこれもまた1つの悪用なのかもしれません。
ですが、これはあくまで規約違反ではありませんから、悪ではないのです。
モラルの問題はあると思いますけどね。
僕が言う「悪用」というのは別にあります。
それは、この【RTしたら読みに行く】の追加版というか、進化版と言いましょうか……。
「評価くれたらお返しに評価入れます」など、
完全に規約違反なものがTwitterで横行しているのです。
信じられないでしょ?もし疑うのであれば調べてみてください。
最低でも数十万件は簡単に見つかると思いますよ。
ちなみに、これらの作品、しっかり証拠押さえて小説家になろう運営に通報したら
なろう垢が削除されますので、このエッセイ読んで「俺もやってみよ!」とか思わない事!
少し長くなってしまいましたが、なろうの闇…どうでしたでしょうか。
これ以外にも複数アカウントを作って自分の作品にポイントを入れている人などもいるそうです。
規約違反をしてでも欲しい、それがポイントなのでしょう。
皆さん、この評価ポイントに囚われすぎじゃないですか?
冷静になってみてください、そんなに数字が大事ですか?
貴方の作品は数字で変わるのですか?面白くなるのですか?
僕も読者は欲しいと思いますよ、もちろん見て欲しいって思います。
でも、こんな汚いやり方で無理矢理見てもらって、ファンは残るのでしょうか?
僕はいないと思います……いえ、いないと思いたいです。
こんな事をするくらいなら、僕は底辺のままでいい。
僕には【本物のファン】がついてくれたから、それが僕の誇りです。
規約違反者のブクマが3000あろうと、5000あろうと、
僕の35の【本物のファン】の方が遥かに価値があります。
もしこれを読んでいる人の中に上に書いたような事をしている人がいるなら、
今の自分が誇れるか、胸に手を当てて考えてみてください。
貴方の創作は楽しいですか?
僕の創作はとても楽しいですよ。