第3話 ー日常ー
※このお話は自殺を推奨するお話ではありません。
第3話 ー日常ー
騒がしい教室に入ると、一瞬、騒がしさが止む。
あぁ、またつまらない日常を過ごさなければならないんだなと、実感する。
ひそひそと小声で交わされる話のタネは、ほとんどが私に関してだろう。
私は、そこまで目立つようなキャラでもなく、ただ空気のように、ひっそりと、静かに学校生活を送っていた。
いや、送っていた…はすだった。
学校という場所は、特に、教室という狭い空間には、
特有のルールがある。
理不尽な立場がある。
圧倒的な空気がある。
それに逆らうことは、許されない。
逆らえば、何かしらの形で返ってくるのだ。
理不尽でもなんでも、立場というものは怖いもので、私達の中での上流階級である彼女達は、何故か私を標的に選んだ。
学校生活という短い時間の、暇潰しの標的に。
正直なところ、運が悪かったとしか言いようがない。
私が彼女達に何かをしたわけではないし、
別段目につくようなこともした覚えはない。
結局、こればっかりは不運だったとしか言いようがないのだ。
勝手に流された噂は一人歩きをして、沢山の勘違いと少しの真実を連れて戻ってきた。
繁華街の方で妖しい仕事をしているとか、
ヤクザの人と繋がりがあるとか、
何人もの男と関係を持っているとか。
真偽も分からないような、そんなつまらない噂ばかり。
けれど、そんな真偽の怪しい噂に振り回され、踊らされる人達が意外と多いからこそ、私はこんなことになっているのだ。
私は何もしていない。
否定も、肯定も、呆れもしない。
何もしないからこそ、
私は好き勝手に言われているのだろう。
だが、人の噂も四十五日と言うし、問題はないだろう。
私は席につくと、汚れた机を見て思わず顔をしかめる。
また、帰るのが遅くなりそうだと考える。
囁く声を無視してノートを広げた。
真っ白なページが広がる。
さぁ、私だけの世界を創ろうか。
少女の日常が段々と見えてきます。
この世界をつまらないと感じた少女は、これからどうなるのでしょうか。
更新が遅れてしまって申し訳ないです。
週1更新が出来てないので週1で更新するように頑張ります。
これからも少女の物語にお付き合い頂けると嬉しいです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。