第12話 ー灯火ー
自殺表現を含みます。
第12話 ー灯火ー
ご飯を食べ終えた私は、何時ものように、自殺について考えることにした。
今までに色々な方法を試してみたけれど、結果は言わずとも分かるだろう。
リストカットのように出欠多量が原因になるような方法は、私が気絶してしまっているうちに傷口が塞がっていて意味が無い。
それらは私の求める死のかわりに、重たい頭痛や疲労感をプレゼントしてくれるだけだった。
いっそ体が木っ端微塵になるような死に方はどうだろう。
プラスチック爆弾を抱き締めて爆発させるとか。
あぁ、でも場所が準備できないな。
全く関係のない人を巻き込む訳にはいかない。
それに、さすがに爆弾は準備ができない。
作り方ならどこかで知ることが出来るかも知れないけれど……
私は自室に戻り、愛用のPCが置かれた机に向かう。
使いなれたキーボードを操作して、適当な単語で検索をかける。
『リストカット』『自殺』『殺人鬼』
どれも見たことのある情報ばかりで、役には立たなかった。
ふと浮かんだ『心中』という単語を打ち、私には関係の無いことだと思い直し、バックスペースを押した。
一定のリズムで叩かれるキーボードが音を響かせて、この部屋を包んでいく。
結局、まともな情報は見つからず、私は某SNSから情報を得ようとくだらない文字が並ぶ画面を見つめた。
嬉しそうな言葉や悲しそうな言葉。
何気ない日常を切り取った写真など、私とは全く違う世界で過ごす人達がいた。
そのなかで、見覚えのある顔が写っている写真を見つけた。
これは私をいじめているグループの3人だ。
どうやらプリクラのようで、加工で歪んだ3人が醜く笑っている。
嫌なものを見てしまったと思い、目をそらした。
けれど、あることが引っ掛かってよくよくそれを見てみた。
ボスの右隣にはナル子が立っている。
何かおかしい。
ナル子は確かに笑っているけれど、本心から笑っているようには見えないのだ。
意図的な笑顔だとしても、普通は楽しいから心から笑うものではないのだろうか。
分からない。
私はこんな世界は知らない。
知りたくないし、分かりたくもない。
それでいいんだ。
雑音が流れてきそうな頭を抑え、そっとPCを閉じる。
考えてはいけない。
私にはこの世界しか無いのだから。
羨むことなんて、必要ない。
望んでしまっては、いけない。
第12話-灯火-です!
更新が遅くなってしまってほんとに申し訳ないです(ToT)
今回は主人公の自殺についてが主な内容になります。
ちょっと重かったかなと思いますが、これから明るくなる予定なので!
これからものんびりな更新になりますが、よければ応援お願いします。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
それではまたいつか。




