1-2 やべっ、どうしよう。
(んん〜どうしよう…)
自分の持ち物をお見返してみた
スマホ(圏外)
iPhon◯(何故か電波あり)
家と仕事場等の鍵束
タバコとライター
財布(お金と身分証と御守)
小銭
時計(時間があってるかわからない)
んん〜やばい…なんもできねぇ。
とりあえずタバコでも吸いながら周りを散策してみるか…
………多分小1時間あるってみた。
この町はさほど大きくなく村とか集落とかって感じかなぁ。
これ帰れるのかな??
換金所の出口だったところも見つからないし…
とりあえず朝まで歩くのやだなぁ
「にいちゃんなにやってんだ?」
日本語?なのか年配の男の声が聞こえた…
「え?日本語??」
振り向くと建築作業着の人みたいだった
「あぁ、にぃちゃんもこっち来たんかぁ…
どっから来たんだい?もちろん日本のな??」
涙が出そうだった…危うくの垂れる所の救いの手に感じた!!
「新宿の近くです。ここはどこです??」
「あんまりわからんけど日本じゃねぇよ。
あれみてみ??」
指差された方にはやたらと綺麗な外人さんと尻尾の生えた男があるってた。
「にぃちゃんあれな、ここの種族らしいんだわ…
話してみたら気のいい外人みたいなもんだからしんぱいすんな!」
え??
話してみた?
「え?はなせるんすか??」
「あぁ、普通ににほんごつうじるぞ!」
まじだぁ、なんてご都合主義…いや超ラッキー!
これならやっていけるかも!
「あの、おじさんいつからこっちいるんです?
帰れるんですか???」
「俺は佐藤竜太。
来たのは多分3ヶ月前くらいかなぁ、他にも俺らみたいなのいたぞ??
この町にはもういないがな。
あとなかえれるみたいだぞ 」
か え れ る ???
ん?今このおっさん帰れるっていったか???
「佐藤さん帰れるんすか??
てかなんでこんなとこ俺来ちゃったんすか??」
「なんで来たかはわからないけどたまに迷ってくるらしいぞ?
こっちの世界も移住者が増えすぎてもたまらんから出入り口作ったらしくてな、そこから帰れるんだとさ。」
よかったぁぁぁぁぁぁ!
なんだぁ、ここでなんとかやっていかなきゃと思ったけど案外ゆるい感じで助かったww
「出入り口使うのに金がかかるからお前さんも働かんと帰れんぞ??
あんまり高額じゃないんだが日本人の証明に証明検査受けてカード作らなきゃいかんからなぁ」
まぁココの人が勝手に出入りしないようにかな??
働くのかぁ…まぁ仕方ないかな。
「どれくらいなんすか?費用と時間って??
あっ、俺は大谷正明です。」
「マサでいいか。
費用は向こうで15万くらいかな…円も変えられるし向こうのものも売れるぞ。
時間が問題なんだ、検査が最長で5年なんだわ…
内容によっては2週間らしいが。
行ったり来たりできるらしいしもんだいなけどなぁ」
ヤベェ、ここで俺らにゆるいんじゃね??
金も言葉も物も受け入れてるみたいだし…
てかそれだけの形が出来てるっていったい何人こっちきてんダァ???
「「おぉいサトオ、飲みいかんのかい??
先入ってるぞぉい??」」
「あいヨォ、今行くわ。
とりあえず行くわ、仕事あいつらに世話んなってるから飲みくらい付き合わんとな・。
あれならくるか??」
行った方がとりあえずなんとかなるかぁ…
「飯と風呂と一晩の宿くらいならだがなんとかしてやるよ。
同郷のよしみだし久しぶりにこれで遊びたいしな。」
佐藤が持ってるのはトランプかな??
まぁ遊ぶくらいで金浮くならこの船乗ってしまおう!
わからんことだらけだしな。
「じゃあ、お言葉に甘えてお願いします。」
「おお!じゃあ仲間に話してくるな」
離れていって何人かと話したのち
「おおい!こっちこぉい」
とりあえず宿は確保できた、よかったぁぁぁぁぁぁ!
後は飯食いながらいろいろ聞いてみよう。
「よろしくお願いしまぁす」
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いきなりご都合主義で登場佐藤竜太さん(65歳)
果たして気のいいおっさんなのか腹の黒いおっさんなのか?
とりあえずお楽しみにお願いいたします。