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短編・詩 全般

表裏一体

作者: 些稚 絃羽

私は自由

何処だって行ける

何だってできる



自由がすべてではない事を知っている

何処だって行けるけど立ち止まったままの様な

何だってできるけど何も得られてない様な



虚空に舞う砂の粒がちりちりと肌を走る



偽りの向こうにあるものは真実だろうか

手を伸ばし触れたものは

偽りの背中を映した鏡だった



真実は何処にあるのか

目を凝らし鏡を覗けば

真実は偽りと肩を並べていた



暗雲から落ちる雨の粒がぽつぽつと肌を洗う



振り返って目があった

あれは誰?

それは私?



答えはないと誰かが言った

答えはあると誰かが言った

それなら今手にあるのは一体何?



そうだね

きっとそうなんだろうね

曖昧な相槌に下手な笑顔



そうかな

きっと違うんじゃないかな

曖昧な否定に下手な渋面



分かる様な分からない様な

もどかしい感じ

触れたくても触れられない



肌の汚れも今では落ちた

その肌が綺麗かは分からない

どうだろうね何だろうね



裏と表でひとつになる

裏の裏は裏じゃない

簡単な事だけど



善も悪も

メリットもデメリットも

背中合わせで生み出すはひとつだ



私の長所も私の短所も

結局「私」を作るだけ

他の何者にもならせてはくれない



いいんだけどね

分かっているもの

何を分かっているかは分からないけど



それでいいの

分かっているもの

何が分からないかを分かっているもの



私は自由

行くも行かぬも決められる

するもしないも決められる



表裏一体どちらも持ってる

ただ唯一寂しいのは

貴方とひとつにはなれない事

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