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EDDK『ソロでも勝つる!現代ダンジョン攻略サイト』  作者: 御神酒
下水洞窟域

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8層 いきなりキングはとれるんだよい!


 被検体を探すこと数分。

 ゴブリン軍団を発見した。内訳はキング2、ジェネラル3、メイジ2、レッドキャップ2、シールド1、アーチャー1、コマンダー1。

 哀れソード君。ハブられてやんの。


 という訳でこちらに気付いていないようだったので、先に仕掛けることに。


「……【罠作成】」


 罠をね。攻撃は仕掛けないよ、そういうスキルじゃなさそうだから。

 発動だけしてみるも、使う物が必要だと謎の感覚が教えてくれる。何か忘れてるような、みたいな大抵が思いすごしのあれと同じ感覚だ。


 物が必要ならと、置物化して邪魔な新武器“塵舞(じんぶ)”を対象に――これもできないようだ。というか多分俺の練度での枕詞がつく不可だ。

 あとさっきから曖昧なのも失敗要因なのかもな。転移だってイメージが大事なんだし。

 目を瞑る。

 まずはオーソドックスな罠から。

 落とし穴単体はできないようだが、そこにアレンジを加えれば――


「できた」


 俺の鞄には、トンカチと筆記用具、そして拾ったあれがある。


「へいへーい! 鬼さんこちら、ってゴブリン(小鬼)は鬼さん未満かゴッメーン!」


「ギィャアア!!」


 キングがこちらに攻撃するように指示を出したのか、ジェネラルを筆頭に突撃してきた。

 仕掛けた罠は完全に地面に擬態されていて特に警戒されたりしていない。背後をとってきたレッドキャップだけ突っ張り棒でシバいてから、先に“塵舞(じんぶ)”を放り投げておく。


 挑発に乗ったジェネラルを先頭に、遠距離組を残して落とし穴に綺麗に引っかかった。深さはそれほどでもないが、中には使()()()()拾い物(ドロップアイテム)、ゴブリンの弓がある。

 だからなんだと思うかもしれないが、俺も思う。

 ――俺も思う!


「ほ? おー!」



 チラッと遠距離攻撃を避けながら覗いてみると、ダンジョンの壁というか床というか何かしらの素材をそのまま矢として射出していた。土の魔法のようなイメージでやってみたが案外なんとかなったな。ガトリングガンレベルの連射で掃討されたのを確認し、ニヤリと遠距離組に笑いかける。


「ギャィ」

「ギ、ギュ!」

「ギッィ!」

「ギギュ……」


 慌ててどうするかキングに指示を仰ごうとしたのだろう。ヤツらが振り返ると、そこにキングの姿はなく、ロマンの塊でしかない武器が壁に突き刺さっているのみ。


「悪りぃな。一抜けはそいつら(キングたち)にしてやったよ。なんてったって、王様は下々(しもじも)を導くモンだろ?」


 そう言って俺はやつらの傍に転移して、容赦なく後を追わせ(撲殺し)た。


 その後も試運転すること一時間弱。

 初めて感じる倦怠感を一瞬感じてお開きにした。もしかしたらゲームみたいなMP的なのを使っていたのかもしれない。

 性能としてはすごい便利で、自身が触れた場所に何かしらの物を噛ませてイメージすることで罠を作成することができた。たぶんタライがあれば上から降らせることもできる。色々試して判明したのは、噛ませた物単体で攻撃するより、ダンジョンのエネルギーを活用する方が火力が出るという点。

 つまりゴブリンの弓が大活躍だ。落とし穴に嵌めて乱射させてもよし、壁に設置して通った瞬間脳天貫いてもよし。再度触れることで再利用できるのも素晴らしい。

 すぐに折れたソードゴブリン君もアーチャー君を見習って欲しいものである。



「さてと……」



 実験しながら武器についても考えていたのだが、俺はロマンも大好きだが、攻略サイトを作る人間でもある。今後のことを考えると誰でも入手しやすいもので最適なものを見繕って紹介してあげるといいのではないかという結論に至った。

 要するに、今回の突っ張り棒・改のように腕のいい職人によって壊れにくい、日用品に近いものを武器にするのがいいと思う。流行って皆が突っ張り棒とかトンカチ持ってたら面白そうだし。

 その光景見たさ九割なので、親方にもそういう風に伝えておこう。あの人、渋い顔してこういうイタヅラ大好きそうだし。


「親方のところの前に、次の層チラ見パートレッツラゴー!」


 俺はいつでも罠を設置できるように弓を片手に、もう片手に突っ張り棒を持って階段を降りる。

 そしてその先の光景を見て、俺は思わず武器を落としてしまった。

 カランといつもの石畳から軽快な音が発せられると同時に、ヤツらは一斉にこちらを見た、ように思えた。目がないから分からないけど。


 ――ここは天国だ。

 そんな言葉がよぎるも、まだ分からないと自分を(たしな)める。

 まだ、()()()()()からハズレの可能性もあると――。


 恐る近くの個体に近づき、その麗しいボデー(ネイティブ定期)に顔を埋めた。


「これは……!」


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